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本田不在も覚悟するザック、「それも考えて東の名前がある」

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 日本サッカー協会は23日、キリンチャレンジ杯・ブルガリア戦(30日、豊田ス)、W杯アジア最終予選・オーストラリア戦(6月4日、埼玉)に臨む日本代表メンバー26人を発表し、FW工藤壮人(柏)、FW東慶悟(F東京)がA代表に初選出された。

 東は11年8月に札幌で行われた代表候補合宿にも招集されていたが、日本代表は初選出。所属するF東京でトップ下を任されている東についてアルベルト・ザッケローニ監督は「ユーティリティーなプレイヤーで、セカンドトップ、トップ下、サイドでプレーできると思う。大宮ではセカンドトップでプレーしているのを見ていたが、現在のトップ下が彼のポジションなのかなと思っている」と指摘した。

 ザックジャパンのトップ下と言えばMF本田圭佑(CSKAモスクワ)が絶対的な地位を築いているが、その本田は現時点で負傷離脱しているうえに、6月1日にロシア杯決勝を控えるため、オーストラリア戦前日の3日に合流する強行日程となる。

 本田の状態について「順調に回復し、完治に向かっていると聞いているが、まだ完治していないとも聞いている」と説明したザッケローニ監督。「ケガをしてからの時間、リハビリの時間を考慮したうえでオーストラリア戦には間に合うと判断した」。メンバー発表の時点で負傷離脱している選手の選出は異例だが、それだけ本田が重要な選手であることの裏返しでもある。

 とはいえ、たとえ故障から復帰し、ロシア杯決勝に出場できたとしても、ロシアから日本に移動して中2日で迎えるオーストラリア戦に万全な状態で臨めるかどうかは微妙だ。「コンディションも含めてメンバーを考えないといけない。そういうことも考えて、東の名前が26人に入っているのも事実」。本田不在の状況も考慮に入れての東の招集であることを明かしていた。

(取材・文 西山紘平)

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