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[関西学生選手権]10年度インカレ以来の全国へ、立命館大が準々決勝進出!

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[5.19 関西学生選手権4回戦 立命館大4-1神戸大 J-GREEN堺]

 19日、第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントの出場権を懸けた第42回関西学生サッカー選手権大会4回戦の立命館大対神戸大戦が行われた。現在リーグ戦で1部11位の立命大が、2部Bブロック5位の神大に4-1で勝利。25日に行われる準々決勝へ駒を進めた。敗れた神大は、18日に行われた3回戦では1部7位の大阪産業大を倒す金星をあげたが、立命大に敗れ4回戦で姿を消した。

リーグ戦では7戦未勝利と苦しんでいる立命大だが、18日に行われた3回戦では奈良大に4-0で勝利。この日は3回戦で1部のチームを倒すなど快進撃を続けている神大との対戦となった。

試合は前半12分、DF村松知稀(2年=F東京U-18)のパスに抜け出したMF江口貴俊(3年=F東京U-18)がループシュートを沈め、立命大が幸先良く先制する。神大は序盤に失点を許すも、その後は1部相手にも怯むことなく粘り強い守備を見せ、チャンスを作らせない。立命大のMF谷口智紀(3年=滝川二高)や江口にゴールに迫られるも冷静に対応し、後手に回ることなくシュートを狙いに行く。その姿勢が実ったのは前半30分。立命大のボールロストを捉えたFW堀田祐史(2年=金沢桜丘高)が自ら持ち込み、放ったシュートはGKの手をかすめてゴールネットへ。試合を振り出しに戻した。

 1-1で迎えた後半、「長いボールをけり過ぎず、しっかり繋いで、良い距離の攻撃と良い距離の守備をしようと確認した」と松岡耕自監督が説明したように、ハーフタイムでの修正が効いた立命大が後半はペースを握る。そして後半19分、DF越智翔太(3年=広島ユース)の右サイドからのパスを江口が流し込んで2点目をあげると、26分には越智が3点目を蹴り込み、神大を突き放す。さらに41分には途中出場のMF高野登志基(1年=野洲高)がダメ押しの4点目をあげ、4-1で立命大が勝利した。神大は後半、徐々に運動量が落ち、守備に回る時間帯が増えた。またシュート数でも15本対3本と圧倒され、3回戦に続く金星とはならなかった。

「とにかくパス、シュートと最後にこだわっていこうと伝えた」と松岡監督は試合を振り返った。現在の課題と捉えている「最後の決定機の部分を決め切る」を意識した結果が後半の3得点を生んだ。リーグ戦では結果を出せていない分「この選手権の中で、新しいメンバーやケガから復帰したメンバーを含め、新しい立命館をもう一度作り直そうとしている」とコメント。準々決勝では全国大会の出場権を懸けてリーグ戦で敗れている関西大と対戦するが、「1試合1試合、自分たちの課題をクリアすれば勝てると思う。そこをもう1度確認したい」と力強く話した。2010年度の全日本大学選手権出場(インカレ)以来、全国の舞台からは遠のいている立命大。この関西選手権で全国の切符を掴み、リーグ戦にも弾みをつけたい。

[写真]立命館大はMF江口(中央)の2得点などで8強進出

(取材・文 北野裕子)

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