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大宮が甲府に完勝、中断前首位ターン決める…甲府は前半1分の退場が響く

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[5.25 J1第13節 甲府0-3大宮 中銀スタ]

 大宮アルディージャが敵地でヴァンフォーレ甲府を3-0で下した。2連勝で勝ち点を32に伸ばした大宮は、中断前の首位ターンを決めた。

 開始1分のプレーが試合の決着をつけてしまった。甲府はDF松橋優がPA内に侵入したFWズラタンを後ろからのスライディングで倒してしまう。先にボールにいっていたかのように見えたが、扇谷健司主審はレッドカードを提示。松橋は前節の広島戦に続く、2試合連続の退場処分となった(1試合の出場停止はナビスコ杯で消化)。このPKをFWノヴァコヴィッチが確実に沈めると、この後は大宮が余裕を持ってゲームを進めることになる。

 次の得点は20分、FKのこぼれ球をDF菊地光将が押し込みリードを広げた大宮は、同43分にもMF渡邉大剛の浮き球パスを受けたノヴァコヴィッチがPA右角からダイレクトでゴール左隅に突き刺すスーパーゴールを蹴り込み、前半だけで3点のリードを奪ってみせた。

 前半が終了し引き上げる審判団に対して猛抗議した甲府の城福浩監督が退席処分となったこの試合。甲府はGK河田晃兵が再三のビッグセーブを見せ、チームの奮起を促すが、1人少ない中で首位大宮の作り出す固い守備網を崩すことができない。41分に左サイドからMF山本英臣がFKを蹴り込むが、右ポストに嫌われてしまった。きょうも3失点で敗れ、3連敗となった甲府。ここ3試合は10失点と中断期間での守備の立て直しが迫られることになった。

 2ゴールの活躍で中断前首位ターンに貢献したノヴァコヴィッチ。中断期間内に行われるW杯予選を戦うスロベニア代表にも選出されているエースは、「自分たちの目標である首位ターンを実現できてよかった。中断期間でしっかり体を休めて、しっかり準備していきたい」と落ち着いた様子で話していた。

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