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3試合連続でセットプレーから失点…麻也「腑に落ちない」

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[5.30 キリンチャレンジ杯 日本0-2ブルガリア 豊田ス]

 またもセットプレーでやられた。前半3分に無回転の直接FKで先制点を許すと、後半25分にもFKからMF長谷部誠のオウンゴールで失点。これで3月22日のカナダ戦(2-1)、同26日のヨルダン戦(1-2)に続いて3試合連続でセットプレーから失点を喫した。

「ああいう形で失点してしまうのは好きではない。さらに言うと、失点すること自体、好きではない」。試合後、アルベルト・ザッケローニ監督は憮然とした表情で言ったが、6月4日のW杯アジア最終予選・オーストラリア戦に向けてもセットプレーの守備は早急に改善しなければならない緊急の課題だ。

 DF吉田麻也が「課題であるセットプレーからの失点を防げなかったことは腑に落ちない」と言えば、DF今野泰幸も「カナダ戦、ヨルダン戦とセットプレーの失点が異常なので。オーストラリアもセットプレーを狙ってくると思うし、ちょっと考え直さないといけない」と危機感を強める。

 オーストラリアも高さとフィジカルを前面に押し出し、日本の弱点を突いてくるのは間違いない。選手たちは打開策として「無駄なファウルをしないこと」と声をそろえるが、「与えないようにはしているけど、何回かはある。そういうところでやられてはいけない」(今野)のも確かだ。

「点を取られた場面以外にもセットプレーで危ないシーンがあった」と振り返る長谷部は「体格で劣っているところはあるし、一番はセットプレーを与えないことだけど、たとえ与えても、体を当てて、競り勝てなくても相手の体勢を崩すようにしないといけない」と力を込める。

「高さは外国人の方がある。もう一回考え直さないといけない。相手にやられないように。体を当てるだけでも全然違うし、集中だけでも全然違う」。そう同調するDF栗原勇蔵は「本番でセットプレーでやられることほど、もったいないことはない。みんなで確認していきたい」と話していた。

(取材・文 西山紘平)

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