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ロンドン五輪に続く国内での『突破』に燃えるMF清武「勝って決めたい」

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 日本代表は2日、4日のW杯アジア最終予選のオーストラリア戦(埼玉)に向けて、埼玉県内で練習を行った。試合を2日後に控える中で「緊張感が高まってきました」と、練習を終えたFW清武弘嗣(ニュルンベルク)は話している。

 ドイツで1シーズンに渡ってプレーしたことで、屈強な相手と渡り合う術も、身に付けた。その経験は、オーストラリア相手にも生きてくるはずだ。「なるべくフィジカルコンタクトを避けるとか、合わない所でうまくボールを受けたり、トップスピードで入って、そのまま良い形でボールが入るのが一番だと思います。ただ、全部が全部、それができるわけじゃないので。そこはしっかり体を当ててボールをキープすることが大事だと思う。そこはこの1年でだいぶつかめたと思います」と、自信を見せる。

 また、この試合に先立って行われたブルガリア戦(0-2)では、FKのキッカーも務めた。所属するニュルンベルクでセットプレーを任されている清武は、大一番での『アシスト』を目指す。「直接(FK)以外は、蹴らせてもらえたらいいなと思います。(空中戦に)強い選手はたくさんいるので、中に蹴っておけば高い選手はいますし、勝ってくれるんじゃないかなと思います」と、チームメイトへの信頼を口にし、ポイントになるのは「高さとスピード」と続けた。

「精度が大事だと思いますし、次の試合は相手がデカいので、スピードがすごく大事になると思います。それは今日も(吉田)麻也くんからも言われましたし、良い高さと良いスピードを持ったボールを蹴られればと思います」

 昨年、U-23日本代表の一員として、ロンドン五輪予選突破を経験している清武は、プレッシャーを楽しみたいと強調した。「(本大会出場を)決めるということでは(プレッシャーは)一緒ですが、W杯という本当に大きな大会ですし、良いプレッシャーなので楽しみながらやれればいいなと思います」。

 オーストラリア戦は引き分け以上の結果で、W杯出場を決めることができるが、清武は勝利にこだわる。「埼玉スタジアムは雰囲気が良いですし、一体感があるので、すごくプラスだと思います。あとは本当に自分たちがピッチの上で、勝って決めたいという気持ちが一番強いですね。その気持ちは、みんな持っていると思うので、勝って決められたらと思います」と、埼玉スタジアムで歓喜の瞬間を迎えることを誓った。

(取材・文 河合拓)

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