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[MOM786]成立学園MF上田悠起(2年)_「天下一品」の左足、FKでチームの危機救う

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.8 全国高校総体東京都予選決勝T1回戦 成立学園1-1(PK9-8)大成 駒沢補助]

 元日本代表MFの成立学園・宮内聡総監督が「左足は天下一品ですね。あの角度だったら10本蹴れば、7、8本入る」と絶賛する左足を持つ2年生MFが、チームを救った。0-1の後半39分、成立学園は交代出場のMF上田悠起(2年)が敵陣右中間の位置でFKを獲得。すると、3年生たちはすぐにこの重要なキックを上田に委ねて、FKポイントから離れていく。全幅の信頼を寄せられた上田が「自分の特長はキックの精度。FKは練習していた」と得意の左足でライナー性のボールを放り込むと、壁の横を抜けたボールはバウンドしてそのままゴール左隅へと吸い込まれた。

 歓喜の一撃。宮内総監督の「あの角度だったら10本蹴れば、7、8本入る」ということばに上田も「自分もそれくらい自信があります。自分が出た意味を考えて、交代出場したということは『試合を決めてこい』ということ。自分の役割を果たしたと思う」と笑顔を見せて会心の同点弾を喜んだ。

 2年生だが、技巧派揃う成立学園の中でもキックのレベルは随一。ボールコントロールも高いレベルを備えている。守備面とスタミナに課題を残すが、この日は再三ロングスローを投じるなど身体能力も非常に高い。加えて「憧れは中村俊輔選手。これに負けないように、越えられるように努力して日本を代表する選手になりたい」と意識も非常に高かった。「こういう大きな大会で勝ち上がれば、いろいろな人に見てもらえる」と上田。期待の2年生MFは今後も勝利に貢献して、自分自身のプレーをより多くの人々に披露する。

(取材・文 吉田太郎)
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