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本田温存を示唆するザック「他にも良い選手いる」

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 5大会連続のワールドカップ出場を決めた日本代表は、11日にドーハでイラク代表戦とW杯アジア最終予選で対戦する。10日には前日会見が行われ、アルベルト・ザッケローニ監督は、「われわれはこの戦いをしっかり戦わないといけませんし、同時にこの後にあるコンフェデレーションズ杯の準備を進めながら戦っていきたい」と、MF本田圭佑の出場回避を示唆した。

 7日にドーハに入ってから、本田は別メニューでの調整が続いている。現在の本田の状態について質問されたザッケローニ監督は「そんなに多くの試合に出ていない状況が続いていたので、調整をしないといけません。限られた出場時間の中で、どれだけクオリティを生かせる使い方をするかだと思います」と、展開によっては部分的に起用することも匂わせた。

 本田が不在となると、日本は前線でのボールの収まりどころがなくなり、戦いに安定を欠く。W杯最終予選のヨルダン戦に1-2で敗れ、親善試合のブルガリア戦も0-2で敗れた。しかし、ザッケローニ監督は、本田不在の影響を否定した。

「よく指摘されますが、私は本田が不在でも良くない戦い方をしていると思っていません。3次予選でも、最終予選でも、本田不在で戦った試合は多かったと思いますし、それに加えてフランスで行われたフランス戦でも、本田抜きで非常に良い戦いをしていました。とはいえ、このチームにとって本田は非常に大切な選手です。彼もコンディション向上のためにトレーニングを積んでいる。しかし、このチームには他にも良い選手がいますし、そこに入って活躍できる選手はそろっています」

 また、先発回避が確実視の本田の代わりが必要な、トップ下で起用する選手には、MF香川真司、中村憲剛の名前を挙げた。本田不在の試合を2連敗している日本だが、足の状態にも不安の残るエースをしっかりと休ませ、良い形で最終予選を締めくくりたいところだ。
(取材・文 河合拓)

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