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[Fリーグ]大阪が逆転勝利で大分を下し、7年目の開幕戦を飾る

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[6.15 Fリーグ第1節 大阪3-2大分 代々木]

 Fリーグは15日、7シーズン目の開幕を迎え、第1試合ではシュライカー大阪バサジィ大分が対戦した。前半6分にFP仁部屋和弘がPKを決めて先制した大分は、同10分にもオウンゴールで点差を広げる。しかし、このリードを守ることはできなかった。前半15分にFPヴィニシウスに1点を返されると、後半8分には日本代表FP村上哲哉にキックインからゴールを許す。さらに後半13分にはFP松宮充義に逆転ゴールを決められた。このまま試合は3-2で終了。大阪が開幕戦を白星で飾っている。

 試合のマン・オブ・ザ・マッチには大阪のFPヴィニシウスが選出された。ヴィニシウスは「開幕戦は大事、今から休んで明日、もっと頑張る。明日も1点を狙います。チームが勝つことが一番。明日も応援よろしくお願いします。今年、シュライカーは優勝!!」と、日本語で勝利を喜び、サポーターに連勝を約束した。

 立ち上がりから、大分が試合の主導権を握る。PA外からゴールを狙い、昨季まで大分に所属していたGK清家大葵の守るゴールを脅かす。前半6分には、FP蒲原旭がPA内でGK清家に倒されて、PKを獲得する。これを仁部屋がゴール右上に決めて、大分が先制した。

 先制を許した大阪は、少しずつボールを保持する時間を増やしていく。前半7分には大分から加入したFP奥田亘がPA外からゴールを狙ったが、シュートは右に逸れて行った。遅攻を見せる大阪だが、パス回しにズレが散見してチャンスをつくれない。

 前半10分には大分が速攻から追加点を挙げる。蒲原からのパスを受けたFPディドゥダが右足でシュート。これはGK清家にブロックされたが、ゴールに転がったボールをFP江口孝一がクリアー。これが、ゴール前に戻っていたFP永井義文の背中に当たり、オウンゴールとなってしまう。

 その後も大分が速攻からチャンスをつくる。前半12分には、蒲原とのパス交換から抜け出した仁部屋がシュートを放ったが、ボールはGK清家に防がれた。大阪も同13分にはPA外でヴィニシウスが鋭い反転から強烈なシュートをゴール右下隅に飛ばしたが、大分に新加入したGK村山竜三が好反応を見せて、枠外へ弾き出した。

 前半15分には大阪も1点を返す。縦パスが大分の守備ブロック中央にいた永井に入ると、永井が左のヴィニシウスにパス。これをヴィニシウスが確実に決めて1-2としている。前半の終盤には両チームが相手のミスから決定機打をつかむ。大分は大阪FP一木秀之の横パスをカットしたFP中村友亮が、GK清家と1対1になるチャンスを得たが、シュートはクロスバーに嫌われた。残り1分を切り、大阪も大分GK村山のパスミスをカットしたFP柴田祐輔がピッチ中央の右寄りからファーポストに詰めた奥田にパスを出すが、わずかに合わずにチャンスを生かせなかった。

 後半も一進一退の攻防が続く中で、最初の決定機は大分に訪れる。ディドゥダの縦パスをPA内で受けたFP杉本聖和が左足でシュートを打ったが、ボールは左ポストを叩いた。後半8分には大阪が試合を振り出しに戻す。右サイド、柴田のキックインを受けたFP村上哲哉が難しい角度からシュートを左サイドネットに突き刺し、試合を振り出しに戻した。

 大阪はセットプレーを中心にチャンスをつくる。後半13分には松宮が左サイドからカットインし、ミドルシュートを放つ。ゴール前にいた大阪の選手がGK村山の視界を塞ぎ、シュートをよけると、ボールはゴールに決まって大阪が逆転に成功する。

 大分も右サイドに張った仁部屋にボールを集め、局面の打開を目指すが、大阪も人数をかけた守備で突破を許さない。大分は残り2分でGKを小曽戸にしてパワープレーに出る。残り2秒でディドゥダが強烈なシュートを放ったが、GK清家が好セーブ。さらに試合終了直前にも小曽戸がシュートしたが、ボールは左に逸れてタイムアップ。一昨シーズン、昨シーズンと2年連続2位の大阪が、逆転で開幕戦の勝利を収めている。

(取材・文 河合拓)

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