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必死のカバーも間に合わず…麻也「2点目が痛かった」

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[6.15 コンフェデレーションズ杯A組 日本0-3ブラジル ブラジリア]

 ある程度、狙いどおりの守備ができている手応えはあった。昨年10月の欧州遠征でブラジルと対戦したときは積極果敢に前線からプレッシャーをかけたが、この日はプレスの位置を下げ、まずはしっかりと守備ブロックを形成した。DF吉田麻也(サウサンプトン)が、守備の狙いを語る。

「狙いは悪くなかった。ハメに行っても、ブラジルはボランチがサイドを使いながら外していく。無理にハメずに、ブロックをつくってからプレスをかけた。悪くはなかったし、そこからの失点はなかった」

 第一の誤算は開始早々の失点。前半3分のFWネイマールのミドルシュートには「素晴らしいシュートだった」と脱帽するしかなかったが、その後は粘り強く耐え、1点差で折り返した後半開始3分に2点目を決められ、試合は一気に難しくなった。

「2点目は取られちゃいけなかった。0-1でハーフタイムを迎えて、守備で我慢して、何とかこっちが先に点を取りたかった。2点目が痛かった」。後半3分の2失点目。DFダニエウ・アウベスが右サイドから入れたグラウンダーのクロスにだれも触れることができず、MFパウリーニョがワントラップから右足でゴールにねじ込んだ。

 パウリーニョがトラップしたところで吉田が慌てて寄せたが、間に合わず。「ワントラップされているし、時間を与えてしまったのがもったいない。クロスに対して下がりすぎた。ボランチも下がりすぎて、マークがハッキリしなかった。飛び込んだけど、間に合わなかった」と唇をかんだ。

「3点目は不必要だった」。後半ロスタイム、カウンターから許した3失点目。グループリーグ突破を目指すうえでは得失点差も重要な意味を持つ。最低でも0-2で試合を終えたい意図は監督の選手交代にも表れていただけに、最後の終わり方も悔やまれた。

(取材・文 西山紘平)

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