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[MOM792]武南MF鈴木裕也(3年)_名将期待の10番、攻守で存在感放つ

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.15 全国高校総体埼玉県予選3回戦 武南3-2山村国際 埼工大G]

 名門期待の10番がスケールアップしている。武南MF鈴木裕也主将(3年)は準優勝した昨年の全国高校総体で大会優秀選手に選出されているボランチ。球際の強さとスペースへの好パスを昨年から見せていたが、身体の強度が増した今年はほとんど当たり負けせずにその技術を随所で発揮している。

 この日もオープンスペースへ正確なボールを配球した一方、PAにドリブルで割って入っていく強さと巧さが目立っていた。また守備時は狙った“獲物”をことごとく自分のものに。ボールを持った際に判断遅く背後からプレッシャーをかけたDFにボールをつつかれて奪われるような場面もあったが、存在感は群を抜いていた。それでも本人は「まだ全然。きょうは調子が悪かった。波をなくしていきたい。できる時はできているけれど、いつでもできるようにしていきたい」

 1月には高校選手権不出場ながらも日本高校選抜の予備選考合宿に招集されている注目MF。武南の名将・大山照人監督は今春、今年は成長を促すため、責任感を持たせるために鈴木に10番を背負わせることを明言していたが、「プレッシャーにもなれて、今は自分のやりたいことができるようになってきている。心の成長が見られます。ここから安定感が出てくればいい」とさらなる成長を期待していた。

 流通経済大柏や前橋育英といった全国区の強豪との練習試合でも自分のプレーができてきている。課題は運動量。「運動量を増やすことと対人では絶対に負けないこと。ミドルシュートも決められるようにしていきたい。まずは埼玉で優勝すること。一つひとつしっかりとやっていきたい」。昨年は全国総体で準優勝も、高校選手権予選敗退。主将としてチームを全国へ導くことに全力を尽くす。

(取材・文 吉田太郎)
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