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闘莉王にリターンパスを出さなかったJリーグ選抜FW森島「10分間、ずっと謝ってました」

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[6.16東日本大震災復興支援スペシャルマッチ JリーグTEAM AS ONE2-1Jリーグ選抜 国立]

 多くの見せ場があった東日本大震災復興支援スペシャルマッチ。その一つが、後半30分のプレーだろう。前半でベンチに下がったDF闘莉王(名古屋)が、FWとしてピッチに再登場。その直後のプレーのことだ。GK川口能活(磐田)からのロングボールをヘッドで前に送ると、これをFW森島康仁(大分)が受けた。闘莉王は再びボールを受けに前線へ走ったが、森島は自らシュートを打ち、豪快に外してしまった。

 この場面を振り返り、闘莉王は「(リターンパスが)来ませんでしたね。来なきゃいけなかった。ちょっと謝っていたけど、良い形だったので、もう一回ボールを返してくれていたら、点が入っていたかもしれませんね。ちょっと怒りましたけど」と、笑いながら口を尖らせた。

 直後に両手を合わせてベンチに謝っていた森島は、「スタンドからも、ベンチからも怒られて…。10分間ずっと謝っていました」と、試合後も反省しきりだった。この場面も含めて、後半の45分間で4本のシュートを放ち、積極的なプレーを見せた森島は、この舞台に立てたことに大きな喜びを感じていた。

「ホンマに楽しかったので。チームメイトにもかなりイジられて。こういう舞台に立てるのも、クラブがJ1にいるからだと思うんです。みんなからは『来年、お前はないから』なんてイジられましたけど、もっと頑張らないといけないなと思いました」と、J1残留を目指す大分トリニータでのプレーにつなげることを誓った。

 この試合で決意を新たにした森島は、被災地の人たちにも、この試合を通じて前向きな気持ちになってほしいと願っている。「僕自身も阪神大震災を経験して、かなり被害を受けたので。サッカーでこうして盛り上げることが、あのときはあまりなかったので。本当にこういう試合があること、出られることが嬉しかったです。これだけたくさんのお客さんも集まってくれましたし、こういう活動を続けてやれたらと思います」と、今後も支援活動を継続したいと語っていた。

(取材・文 河合拓)

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