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[総体]“バルセロナスタイル”國學院久我山が難敵・駒澤大高突破し全国王手!:東京

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[6.16 全国高校総体東京都予選準々決勝 駒澤大高0-1國學院久我山 駒沢補助]

 平成25年度全国高校総体「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」サッカー競技東京都予選は16日、準々決勝2試合を行い、駒澤大高対國學院久我山の一戦はFW富樫佑太(3年)の決勝ゴールによって國學院久我山が1-0で勝った。國學院久我山は22日の準決勝で全国切符を懸けて修徳と対戦する。

 “バルセロナスタイル”を掲げる國學院久我山が難関を突破した。U-18日本代表候補のMF渡辺夏彦主将、冨樫、そしてMF平野佑一(すべて3年)と11年度全国高校選手権16強進出に貢献した1年生トリオが最上級生として迎える今年。プリンスリーグ関東2部では1試合平均3得点を挙げて4勝1分1敗で2位につけるなど、その攻撃サッカーを関東レベルでも発揮している。迎えた総体予選初戦。李済華監督は「東京のこの雰囲気があるんですよね。プリンスとはやっぱり違う。いいも悪いもこれが東京の高校サッカー。応援もそう、父兄もそう、相手のサッカーもそう。その雰囲気にやっと一歩入れたかなと思います。次の試合で(全国進出を決めて)形にしたいですね。(久我山は)インターハイに行ければそこそこやる。連れて行ってあげればこの子たちは必ずそれなりに期待に応えるサッカーをやってくれる。久我山のサッカーに期待して応援されている方々にこういうサッカーをしているんだな、こういう選手がいるんだなというところを見てもらいたいですね」と語った。

 立ち上がりからボールを支配したのはやはり、久我山だった。アンカーの位置にDF登録の吉村進太郎(3年)を配置した駒大高は相手の前方を遮り、各選手がDF間のスペースを取りながら攻めてくる久我山の攻撃に振り切られないように集中した守りを見せる。それでも渡辺が「特に東京のトーナメントはわからないですね。久我山をどう倒すかということを考えてやってくるので、その中で自分たちの良さを出していけるか」と語る久我山は個々が高い技巧を発揮。駒大高の守備網に個人技、連係で穴を開けてくる。12分に左FW松村遼(3年)の左足シュートがポストをかすめると、14分には再び左サイドを攻略した松村がGKと1対1に。また20分にはMF飯原健斗(2年)、26分には渡辺がパス交換から抜けだして決定機を迎えた。だが、駒大高はGK市川晃平(3年)がビッグセーブを連発。相手に傾いていた流れを食い止めると、逆に駒大高が速攻から決定機を作り出す。

 27分、左サイドから逆サイドへ展開すると、MF大川雅史(3年)が縦への突破でDFと1対1を制してPAから右足シュート。一発で久我山守備陣に冷や汗をかかると、FW大塚寛大(3年)が起点となり、早めにオープンスペースへボールを運ぶなど敵陣で攻める時間を増やしていく。37分には右サイドを抜けだした吉村がクロスまで持ち込むなど、その攻撃が結実しそうな雰囲気もあった。だが、直後の39分に久我山がスコアを動かす。

 久我山は2年生CB内藤健太がファーストディフェンスを打開して前進。このパスを受けた渡辺が持ち味の前へぐいっと入っていく動きで右中間に穴を開ける。そして主将が相手CBと競りながら出したスルーパスに反応したのはエース冨樫。ワンタッチでGKの頭上を破る鮮やかなループシュートでリードを奪った。

 0-1で前半を折り返した駒大高は後半開始30秒に右サイドの大川が決定的なグラウンダーのラストパス。DFとGKの間に飛び込んだ大塚が右足で合わせたが、ボールはクロスバーの上方へ外れ、チャンスをものにすることができない。一方の久我山はスペースを上手く消していた駒大高DFを崩して決定機を作り出す。だが14分に鋭いターンでDFを外したMF小田寛貴(3年)の右足シュートや20分の渡辺、33分のFW小熊悠介(3年)の渾身の一撃などゴールに迫りながらもシュート精度を欠き、至近距離からのシュートで抜群の強さを発揮した市川の壁を破ることができなかった。
 
 逆に駒大高は17分、中央の大塚がDFの前に出てシュート。飛び出したGKが弾いたこぼれ球に交代出場のMF田邉彬人(3年)がスライディングで飛び込む。だがゴール方向に転がったボールは久我山DF内藤がスーパークリア。李監督が「もちろんみんなですけど、(内藤と平野の)2人の貢献度はデカイとおもいますよ。内藤、アイツはDFとして精神的な強さ、そして肉体的なもの、技術的なものは一級品だと思いますよ」と評した内藤や平野の好守の前に1点を奪うことができない駒大高は、最後まで望みを捨てずにゴールを目指したが無得点で試合終了。久我山が全国へ王手をかけた。

 最後まであきらめずにボールを追ってくる駒大高にシュート精度を狂わされたものの、久我山は相手の堅い守りをこじ開けてビッグチャンスを作り出した。渡辺は「去年まではこういうゲームだとゴール前で怖さを発揮できないところがあったんですけど、今年のチームは自分とか冨樫とか(平野)佑一とか3年生が多くて、去年や一昨年に比べて崩せる回数が多い。でも一番大事なのは決める所。決めなければ崩しても何の意味もないし。だからそこですね。崩せる回数は増えているので、決められるかですね。東京を突破するためには巧さだけでなくて強さ、勝負強さが必要になってくる。でも今年は3年生が多くて勝負強さとかはあると思うので、しっかり出していきたい」。指揮官が信頼したように東京予選を突破すれば全国で戦うことができる手応えがある。準決勝はこちらも難敵の修徳。昨年の選手権予選準決勝で敗れている相手に雪辱して全国へ駆け上がる。

(取材・文 吉田太郎)
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