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選手同士でブラジル戦を大反省

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 惨敗したブラジル戦からどう立て直すか。ブラジル戦から一夜明け、選手たちが口をそろえて言ったのは「チャレンジしよう」ということだった。

 何もできずに終わった開幕戦を思い返すに、選手たちはいても立ってもいられなかった。試合を終えて宿舎に戻ってからの食事会場。一夜明けての朝食会場。そして、クールダウンの軽いメニューをこなした練習会場。ポジションの近い選手同士で話し合う姿がそこかしこにあった。

 チーム全体のミーティングではなく、選手同士数人ずつが集まって意見をぶつけ合うスタイルは、ザックジャパンで頻繁に行われていることだ。DF長友佑都(インテル)はこう言う。

「何人かで話した。あの試合の反省から生かされるのは、失点をすべて消極的に受け止める必要はないということ。昨日はチャレンジできなかったことが情けなかった。でもこの情けなさはプラスに変わると思うし、変えないといけない。『お前ら何しにきたんだ』ということになる」

 DF今野泰幸(G大阪)は「選手同士で話をした。一番悔いが残っているのは、チャレンジしなかったこと。やるからには全力を出そうと話をした」と、こちらもチャレンジの重要性を口にする。

 FW岡崎慎司(シュツットガルト)は「守備では守れていたところもあった。課題は攻撃だとみんなでも話していた」と、より積極的に攻撃を仕掛けていくためのモチベーションを上げた様子だ。

 “世界との差”を痛感し、傷心のザックジャパンだが、選手たちは徐々に開き直りを見せてきた。「僕らはもう負けられない」(長友)というイタリア戦まであと3日。戦士たちのメンタルが万全になるまでもうすぐだ。

(取材・文 矢内由美子)

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