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Jリーグ東日本大震災復興支援スペシャルマッチ、試合後の選手コメント

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[6.16東日本大震災復興支援スペシャルマッチ JリーグTEAM AS ONE2-1Jリーグ選抜 国立]

 東日本大震災復興支援スペシャルマッチが16日に国立競技場で行われた。ベガルタ仙台、鹿島アントラーズ、東北出身選手、海外招待選手からの選抜メンバーで構成されるJリーグTEAM AS ONEとJリーグTEAM AS ONEに該当しない選手の中から投票および推薦で決定されたJリーグ選抜が対戦。試合はJリーグTEAM AS ONEが2-1で勝利している。

 以下、試合後の選手コメント

【JリーグTEAM AS ONE】
●MF小笠原満男(鹿島)
「多くのお客さんが入ってくれて、素晴らしい選手とともにこういう試合を行えたことは非常に意味深いと思います。復興の願いを込めて、プレーしました。誰も手を抜いていないし、一生懸命やった。(今は)中断期間ではありますけど、これだけ素晴らしい選手が集まってくれて、みんなが『被災した方々へ』っていう想いでやって、間違いなく伝わったと思います。こういう試合を継続してやってもらえたら嬉しいですね。間違いなく、届いていると思うので」
―継続が大事?
「やっぱり見ていると、本当に目に見えて復興は進んでいないので。まだまだ、すぐにという感じではないので。やっぱりこういうことを発信できるっていうのも、サッカーの力だと思います。これだけ多くの人に見てもらって、多くのメディアに集まってもらって、震災っていうものを思い起こしてもらうっていうメッセージを込められるのが、サッカーなので、続けていってもらえたら嬉しいなと思います」
―東京での開催については?
「いろんな面がありますけど、こうやって本当に多くの人に集まってもらって、お客さんにもいっぱい入ってもらえましたし、注目度も高いですし、やる意味は間違いなくあると思う。向こうでやるっていうのも一つだと思いますが、まだ、そういう設備もないですし、これだけの集客力がある試合会場もなかなかないので。ここでやる意味も、向こうでやる意味もあるので、その辺はJリーグも考えてくれていると思います」

●MF柴崎岳(鹿島)
「募金活動もやりましたし、試合をみなさんに見ていただくこともできました。今年もこういうふうにいろんな想いの詰まった試合を開けたのは良かったと思います」
―募金活動に来た人たちと触れあい、感じることはあった?
「そうですね。お金(金額)の問題じゃないと思うんです。そういった気持ちを還元して頂いたと思っています。それも復興に必要なものですし、みなさんの気持ちをありがたく、Jリーグだったり、東北人魂として復興に向かって使わせていただけるので、非常に感謝しています」
―それを受けての試合だったが?
「勝てることができたので、個人的にもチームとしても良かったんじゃないかなと思います。特に(トニーニョ・)セレーゾ監督は負けることが大嫌いですし、手倉森さんもそういう監督だと思うので、結果的に勝てて良かったと思います」

●FW金崎夢生(ニュルンベルク)
「このような試合になかなか参加できていなかったですし、少しでも復興に貢献できたらと思っていたので。今回、初めて参加できたことは良かったです」
―最初から気合い入っていた?
「いや、別に普通にやっていました」
―ドイツはどうですか?
「ドイツは楽しいです」
―決勝点の場面は?
「でも、そういうことより、こうやって選手みんなが集まって、サポーターもああやってたくさんの人が集まってくれて、盛り上がってくれたことが一番良かったです」
―同世代の選手たちとも話せた?
「そうですね。そういう選手とも久しぶりに会えて、いろいろ話せましたし、一緒にプレーもできたので良かったです」

●FW大津祐樹(VVV)
「あの短い時間にしては、良かったのかなと思います。けど、やっぱり点を決めたかったですね。機会があれば、次こそはゴールを決めて、活躍する姿を見せたいと思います」

●FW鄭大世(水原)
「素晴らしい雰囲気づくりをしてくれるから、日本は気持ちいいですね。この舞台(国立)を目指してプレーしていたから。久しぶりの国立は雰囲気も良かったし、すべてにおいてパーフェクトだったと思います」
―かなり競り合いも激しかったが?
「全然足りない。足りない。物足りないよ、前半。後半も物足りない。気合いが入ってない。全然、削らないし。球際強くいかないし。ミチ(安田理大)と闘莉王さんくらいですよ、球際強かったの。もっといかなきゃいけない。せっかくみんな来てくれているんだから、盛り上げなきゃ」
―結構、ゴールは狙っていた?
「それが出来れば良かったんですけどね。途中から(シュートを打っても)ため息に変わっていたから…。『またか』って。それで途中からパス出しちゃった(苦笑)。でも、楽しかったです」
―ここに呼ばれたことは?
「復興支援の力になれる存在と思って呼んでもらえたことは、嬉しいです。その役割を担えたかはわかりませんが、そういう存在と期待して、呼んでいただけた。それだけでもうれしかったです」

●MF松井大輔(スラヴィア・ソフィア)
―試合展開について?
「立ち上がりの入り方が難しかった。カウンターを狙っている感じだったから。自分のゴールよりも、このチームがみんなで戦う気持ちを表せていたことが大事だと思います。こうやってサッカーで勝つために一つになることを示せたと思う。まだまだ復興には時間が足らないと思うから、一緒に何かできればと思います」
―今後は?
「早くチームが決まることが大事ですね。いつでも行けるように体だけはつくっています」

【Jリーグ選抜】
●FW原口元気(浦和)
「非常に楽しくプレーできたので、良かったです」
―1点目は起点になったが?
「そうですね。初めてやる選手たちですけど、ああやってコンビネーションができたのは、非常に質の高い選手たちが集まっているからこそできたと思いますし、見ている人も気持ちの良いゴールだったんじゃないかなと思います」

●MF扇原貴宏(C大阪)
―試合を終えて感想は?
「すごく新鮮で、こういうメンバーでやるのは最初で最後というか、貴重な体験でしたし、こういう復興支援に関わる試合に出たのは初めてだったので、良い経験になりました。少しでも力になれればという気持ちでやっていました」
―慣れないSBだったが?
「そうですね。でも、ポジションは関係なくやろうと思っていました」
―意識していたことは?
「ポジションも違ったので難しかったですね」
―また、やっていきたい?
「こういう機会があればやっていきたいですし、選ばれればやっていきたいです」
―C大阪から3人入ったが?
「そうですね。多かったですね。またすぐ公式戦が始まるので、気持ちを切り替えてやりたいです」

●MF柿谷曜一朗(C大阪)
―試合に参加して?
「ホンマに僕ら選手が一生懸命頑張って、被災された方々が元気になってくれればという思いです。でも、僕がすごい選手たちとプレーできたことによって、すごい良い刺激というか、良い経験をさせてもらったと思います」
―特に良い経験と感じることは?
「やっぱりCBの2人。W杯を戦った2人が自分たちが攻めているときに守ってくれていると『すげーな』と思いましたし、やっぱり俊さんのピッチ内外での存在感。ちょっと怖いぐらいすごいと思ったし、味方ながら『早くボールを渡さなアカン』と思ってしまいましたね」
―自分のプレーは表現できた?
「うちのチームは始動が遅かったので、コンディションが悪い部分があったんですけど。とりあえず走ろうと思って、練習のつもりで、その中で来てくれたお客さん、みんなが喜んでくれるゴールを出したいと思ったのですが、出せなかったのは残念ですね」
―原口元気選手と良い連係があったが?
「そうですね。とりあえず、元気にボールを渡しておけば、前に行きよるんで。それを僕も見たかったですし、『行って来い』という感じで渡すのはありました」
―そこからもう一回、前で受けようと走った?
「最後にもう一回、僕のところに出してくれへんかなと」
―なかなかこういう機会はないと思うが?
「昨年は初めてでしたし、緊張で何もできない感じでした。昨年はスタメンじゃなくて、今年はスタメンだったので頑張ってやろうというのはありました」
―慣れた部分はありました?
「ちょっと、ありますね。初めての選手じゃないので、周りの選手とも話せたり、コミュニケーションもとれたり」
―今後、どういう活動を続けていきたい?
「募金活動であったり、チャリティオークションとかで力になれることがあると思うので、そういう活動はやっていきたいと思います」
―闘莉王選手が二度目に出た姿を見て?
「僕らも早く出てほしかったですし、本当にJリーグを代表する選手やし。どう思ったかというか、負けていたので『トゥさん、同点にしてください』っていう感じでした」
―かなりみんな勝ちにこだわっていたが?
「それはもう。やっぱりやるからには勝ちたいですし、何せ海外組のコンディションが明らかに良かったので。だから勝ちたかったですね」
―今朝のブラジル戦は見た?
「見てないです」
―まだ、代表は考えない?
「そうですね」

●DF闘莉王(名古屋)
―スタジアムからかなり声援を受けていたが?
「そうですね。非常に雰囲気も良かったのですが、点を取れなかったことが悔しいですね」
―2回でたが?
「もし必要ならという感じで、森保監督には話をしていました。FWも人が足りなかったし。後半に入ったら『出てくれるか?』と言われたので、出ました。できる限りはやりましたし、声援がありがたかった。もっと頑張らなきゃですね」
―攻め上がったときに、森島康仁選手からパスが来なかったが?
「来なきゃいけなかったでしょ(笑)。ちょっと謝っていましたね。でも、良い形だったので、もう一回パスを出してくれていたら、点が入っていたかもしれないので、ちょっと怒りました(笑)」
―中断期間まで苦しんでいるが?
「僕もサッカーをやってきた経験の中で、こういう経験は初めてなので。必ずまた優勝できるように、こういう苦しいときも頑張って、また上にあがれるようにやっていかなければいけないと思いますし、また優勝するための訓練じゃないかと思っています」

●FW森島康仁(大分)
―打っちゃいましたね(笑)?
「10分くらい謝っていました。スタンドからも、ベンチからも、怒られましたね。残り10分は謝りっぱなしでした(笑)。でも、試合はめっちゃ楽しかったので」
―サッカーの楽しさを感じているのは、スタンドにも伝わってきた。
「かなりイジられるから、チームからも。そういうのも懐かしかったですね。本当に楽しかったです。アップのときから、アイツがいますから。5番が。槙野がいますからね(笑)。良かった、ほんまに楽しかったです。それだけです」
―大分サポーターも結構、来ていました。
「来ていましたね。ありがたいです。(得点は)リーグ戦にとっておきます。J1にいるからこういうのに出られると思うので。みんなからはいじられますけどね。『来年、おまえはないから』って。もっと頑張らないといけないかなとは思います」
―復興支援について?
「自分自身も阪神大震災を経験していて、かなり被害を受けているからね。サッカーでこういうふうに盛り上げるっていうのは、当時はなかったので、本当にうれしいことです。こんなにたくさんの人の前でプレーできることもうれしいですし、本当に素晴らしいと思う。これを続けてできればと思います」

●FW佐藤寿人(広島)
「セレッソの選手はオフが長かったみたいで、コンディションは万全じゃなかったですけど、その中でも見せようと頑張ってプレーしているところ。そういった部分も含めて、僕らはキャンプを通して良いコンディションにしあげてきているので、コンディションは問題なかったですが、素晴らしい選手たちとこういう試合をプレーできたのは嬉しかったです」
―被災された方もたくさん見たと思うが?
「まだまだ復興には時間がかかると思います。今日はたくさんの人たちが国立競技場に足を運んでくれて、テレビをとおしてこの試合を見守ってくれたと思います。昨日は本当にたくさんの人が募金活動に来てくれましたし、少なからず支援活動が少なくなってきているのがありますし、お金の使い方で問題になっていることもニュースなどで見ることもあります。そういうところは、もう一度議論していかなければいけない所だと思いますが、これは本当に10年、20年という長い時間が必要なものだと思うので、サッカー界としては、こういう活動を継続して行えるように。そのためには選手だけでは難しいですし、リーグだけでも難しい。本当に多くのファン・サポーター、全員でこういう活動をしていかなければいけない。もちろん選手がピッチの上でしっかりしたプレーをしないと成り立たないと思いますので、また、こういった場をつくっていけるように、しっかりJリーグを盛り上げていきたいと思います」
―仙台で生活したことで、他人事ではない?
「そうですね。忘れられることが何より怖いと思うんです。(小笠原)満男くんを中心に東北人魂というグループで、ずっと支援活動を続けていますし、選手会でも、チームだったり、いろんな形で被災地に足を運んでいるのもあると思うので。なかなかシーズン中で難しい面もあると思いますが、シーズンが終わったときには海外で活躍する選手も、足を運んでいることもあります。ニュースでは少しずつ目にしなくなって、現状がなかなかわからなくなる。一番はやっぱり現地に足を運び、現地の人たちの声を直接聞くことが大事だと思う。僕らは選手なので、やっぱり一番できることは一緒にボールを蹴ること。サッカーを通してそういう活動を続けていけるように。東北でもサッカーを頑張っている、夢を持っている子がたくさんいると思うので。そういう子供たちの希望の灯を消さないように、しっかり夢を与え続けられるようにやっていきたいと思います」

(取材・文 河合拓)

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