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[Fリーグ]湘南が府中に勝利し、暫定ながら単独首位に立つ

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[6.21 Fリーグ第3節 府中0-1湘南 府中市総合]

 Fリーグは21日、第3節1日目を行い、府中アスレティックFC湘南ベルマーレが対戦した。開幕の2試合を1勝1分で終え、町田と並び首位に立つ湘南が前半に主導権を握る。前半11分にFP刈込真人の今季初ゴールで先制し、前半を折り返す。後半も湘南が多くのチャンスをつくったが、追加点はあげられない。それでも、最後まで府中にゴールを許さずに、開幕戦に続く2度目の完封勝利で単独首位に立った。前節で浜松からシーズン初勝利を挙げた府中だが、ホーム開幕戦を白星で飾ることはできなかった。

 7シーズン目にして初めてリーグ首位に立った湘南が、その勢いのままに試合に入る。前半11分には高い位置でボールを奪ったFP中村猛からのパスを受けた刈込が、GK柿原聡一朗の壁を破り、先制点を突き刺す。その後も、13分には刈込の縦パスをPA内で受けたFPボラがヒールキックでゴールを襲ったが、ここはGK柿原に阻まれる。

 対する府中も前半15分にはロングボールをPA内で受けたFP上福元俊哉が左サイドのFP田中惇史に落とす。これを田中がシュートしたが、元日本代表GK遠藤晃夫に防がれている。結局、前半は1-0と湘南がリードしたまま折り返した。

 後半もフィニッシュに持ち込む力で、湘南が上回る。後半2分にボラが個人技からフィニッシュに持ち込むと、同3分にも波状攻撃を見せ、最後はFP市原誉昭がPA外からシュートを放ったが、ボールは左に逸れて行った。

 後半5分にも高い位置で相手ボールを奪ったFP小野大輔がGKと1対1になるが、シュートはGK柿原に防がれる。このこぼれ球を刈込が拾って、ゴール前にシュート性のボールを送ったが、高めのボールをFP内村俊太はコントロールしきれなかった。

 切り替えの早い湘南の守備に苦しみ、なかなかフィニッシュに持ち込めなかった府中も、後半7分に決定機をつくる。左サイドのFPロドリゴからゴール前のFP山田ラファエルユウゴにパスが出る。浮き球を山田はヘッドで合わせたが、ボールはクロスバーに嫌われて、同点に追い付くことはできなかった。

 府中は徐々に高い位置でボールを奪う回数が増える。しかし、ゴール前での連係にミスが多く、フィニッシュまで持ち込めない。後半13分には湘南も自陣深い位置からFP安藤良平がゴール前の中村にパスを通す。中村のシュートはGKの横を抜けたが、FP宮田義人がゴール前でカバーに入り、ボールをクリアーし、追加点を許さなかった。

 終盤も湘南は好機をつくり出す。しかし、後半18分に小野のパスをゴール前でフリーになって受けた中村のシュートは、GK柿原に止められるなど、チャンスを生かし切れない。残り3分になり府中もFP三井健を起用し、ボールを集める。同18分には高い位置でボールを受けた三井が反転からのシュートでゴールを狙ったが、相手にブロックされた。

 2分を切り、ボールを保持するようになった府中は、ロドリゴの遠目からのシュートなどで湘南ゴールを脅かす。しかし、最後まで得点を挙げることはできず。湘南が前半の1点を守り抜き、暫定ながらリーグ史上初めて単独首位に立った。

(取材・文 河合拓)

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