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[練習試合]横浜FCは慶應大に完封負け

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 横浜FCは23日、慶應義塾大と練習試合を行った。前日のJ2富山戦(2-1)に途中出場したFW三浦知良は、前半は4-2-3-1のトップ下で出場。後半はFW永井雄一郎と2トップを組み後半24分まで約70分間プレー。多くのチャンスに絡んだが、チームは得点を挙げることができずに、0-1で敗れている。

 前日の富山戦で約15分間プレーし、明け方に行われたコンフェデレーションズ杯の日本代表対メキシコ代表の試合も観戦したというカズは、この日も縦横無尽にピッチを駆けた。前半39分には右サイドで得意の跨ぎフェイントを見せて、MF高地系治のシュートチャンスを演出したが、高地のシュートはクロスバーに嫌われる。同43分には、同じく前半はキレを感じさせた永井からのループパスを受け、左足でボレーシュートを放ったが、GKに防がれた。

 後半に入り、3-4-1-2に布陣が変わり、カズもFWにポジションを移した。後半11分にはMF小野瀬康介、MF中里崇宏とのワンツーから左サイドを抜け出し、ゴール前にクロスを上げたが、練習生のヘッドはクロスバーを越え、ここもアシストとはならなかった。すると同22分、最終ラインのDF渡辺匠がパスコースを見つけられず、相手に低い位置でボールを奪われ、そのままゴールを決められてしまう。同24分にはカズとDF森本良が交替し、布陣を4-4-2に変更した横浜FCだったが、「1点を取られたことで、焦りも出てしまったと思う」と中里が言うように、ビルドアップがうまくいかずに、慶応大にチャンスをつくられた。

「結構、前半にチャンスをつくっていた中で、決めきれないとこうなる」と中里が反省すれば、森本も「DFラインからもパスを出せるコースが少なかった。試合に出ている選手たちに、こういうところからプレッシャーを掛けなければいけないのに、全然ダメ。自分たちのミスで負けた」と猛省する。

 ほとんどのチャンスに絡んだカズも「(失点は)ミスでね…。いかんですね。大学生相手に1点も取れなかったっていうのは。でも、そういうこともありますよ。それで片付けてはいけないんですけど、何とも言えないですね」と、苦々しい表情で試合を振り返った。

 昨年はリーグ戦直後の練習試合で、Bチームが結果を残して、良い緊張感があった横浜FC。22日の富山戦に勝ち、リーグ戦ではホーム2連勝を飾ったが、昨年のような破竹の勢いが付くのは、まだ先のことかもしれない。

(取材・文 河合拓)

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