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[MOM797]麻布大淵野辺MF中山克広(2年)_淵野辺で開花したドリブルセンス

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.23 全国高校総体神奈川県予選決勝 麻布大淵野辺5-2横浜創英 横須賀市リーフスタジアム]

 後半、運動量の落ちた横浜創英守備陣を完全に切り裂いた。1-1で迎えた後半8分、麻布大淵野辺の2年生MF中山克広は右中間からワンツーのリターンを受けると、左への動きから一気にPAへ潜り込んで決定的な左足シュート。ドリブル突破を阻止しようとしたDFを鮮やかにかわして放った一撃はGK正面をついたものの、そのこぼれ球からFW新明和輝の勝ち越しゴールが生まれる。「(前半)テンポが悪くなっちゃって、自分がリズムをつくろうと思っていた」と中山。前半はチーム全体でパスワークのスピード感が乏しく、ミスも多い展開だった。相手の守備網にかかってしまう回数も多かったが、後半は中山の仕掛け、前線の選手とのパス交換で一気に前に出てくる動きが攻撃のアクセントになっていた。

 絶妙なタッチのコントロールでDFを外していた7番は試合終了間際にも左中間からのドリブルで一人振り切ると、キックフェイントでさらに一人を外して右足シュート。ダメ押しゴールを流し込んだ。安彦篤コーチも「キレキレでしたね。彼の間に入るドリブルが相手は相当嫌だったと思います」と評していたが、彼のキレ味鋭いドリブル、キープ力が後半の大量得点につながっていた。

 横浜FCの育成組織出身だが、ユースチームに上がることができずに淵野辺進学を選択した。元々はパサーだったというが、毎日ドリブル練習に時間を割く淵野辺でドリブラーとしての才能が開花しつつある。「(中学時代は)身体が160ちょっとくらいで。当たり負けとかしていた。その時のコーチからも1対1とかで『隠す練習をしておけ』『ボールを隠しながらドリブルできるようになれ』と言われていた。それを高校でも意識しながらやったことが今につながったと思います」。懐の深いドリブルが今は自分の武器となっていると感じている。

 チームとしては5年ぶりとなる全国舞台。中山には「淵野辺のパスサッカーで全国のサッカーを変えたい」という壮大な目標がある。その中で自分の武器がアクセントになれば最高だ。「個人的にはドリブルを活かして、引きつけてパスだったり、シュートも自分で打ったり、キックフェイントを織り交ぜたり、いろいろなことを考えながらプレーして行きたい」。仮に全国大会でチームの流れが悪くなっても、運動量も武器とする中山のドリブルが展開を変える。

(取材・文 吉田太郎)
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