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なでしこ4失点…ドイツ女子代表に競り負ける

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[6.29 国際親善試合 日本女子代表2-4ドイツ女子代表 ミュンヘン]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は29日、敵地でドイツ女子代表と親善試合を行い、2-4で敗れた。前半17分にDFマイヤーに先制点を決められたなでしこだが、同39分にFW大野忍の得点で同点に追いつく。後半に入ると1分にPKで勝ち越しを許すが、同15分にFW大儀見優季の得点で再び同点に追いつく。しかし終盤に2ゴールを許してしまい、欧州遠征は1分1敗に終わった。

 26日に敵地でイングランド女子代表と親善試合(1-1)を戦ったなでしこジャパン。中3日で迎えた一戦は満員に膨れ上がった、ドイツ・ミュンヘンにあるアリアンツ・アレナで行われた。メンバーにはイングランド戦は出場停止だったMF宮間あやが復帰。招集されたメンバーの中でベストメンバーが組まれた。
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 立ち上がりからドイツの圧力に押し込まれた。寸でのところで防ぐなでしこだったが、17分、右サイドから崩されると、中央でボールを受けたDFマイヤーに豪快にミドルシュートを叩き込まれ、1点の先行を許す展開を強いられた。

 なかなか突破口を見いだせないなでしこジャパン。MF川澄奈穂美が左サイドから好クロスを上げ、チャンスメイクを図るが、シュートまで持ち込めない展開が続いた。

 だが最初に迎えたチャンスを確実に得点につなげてみせた。宮間がエリア内のFW大儀見優季目がけて浮き球パスを出す。大儀見は胸コントロールからシュートフェイントで切り返すと、走り込んだ大野にラストパス。ダイレクトで放ったシュートはGKの手を弾くも、勢いのままにゴールネットを揺らした。

 前半のうちに試合を振り出しに戻したなでしこだが、注意しなければいけない時間帯でまさかの失点を食らってしまう。後半開始のファーストプレーでエリア内への侵入を許すと、DF田中明日菜がたまらずファウルで止めてしまい、PKを与えてしまう。これをFWオコイノダムバビに確実に決められ、勝ち越しを許してしまう。

 しかしこの選手のキックの精度が窮地のなでしこを救った。後半15分、大儀見の突破からゴール前で得たFKを宮間が狙う。宮間のシュートは右ポストを叩いてしまうが、跳ね返りを大儀見が押し込み、再び試合を振り出しに戻した。

 試合序盤は雨の降っていた影響でピッチで滑る選手が続出していたが、終盤は完全に雨が上がったこともあり、引き締まったゲームとなる。攻守の切り替えの早いゲームとなるが、なでしこもFW丸山桂里奈、DF宇津木瑠美を投入し対応した。

 だが次の得点はドイツに生まれてしまう。後半42分、カウンターを許すと、オコイノダムバビにシュートを打たれる。これがカットに入ったDF有吉佐織の足に当たってGKの逆を突いてしまい、勝ち越しを許した。さらにロスタイムにはこの日2本目のPKを決められ、4失点目。我慢しきれなかったなでしこは2-4で敗れた。

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