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[MOM798]藤枝明誠FW吉添純平(3年)_シュートにこだわるFWが劇的Vヘッド

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.29 プリンスリーグ東海第8節 清水東0-1藤枝明誠 清水総合]

 元浦和FWの藤枝明誠・松本安司コーチが「残り10分、吉添を入れたら入ると思った。彼は努力している。シュートへのこだわりを持っているし、それを磨こうと自分と戦っている」と評したFW吉添純平(3年)が大仕事をした。0-0の後半35分に投入された吉添は、試合終了間際の44分にMF吉田祐弥が放った右足ミドルのこぼれ球に反応。「(藤枝明誠はミドルを)打つ人が上手いので狙っていた。運良くこぼれてきた。持っていましたね」と笑顔を見せた背番号16の渾身のダイビングヘッドがゴールラインを越えて決勝点となった。

 普段からシュートにこだわりを持って取り組んでいる。「自分はFWなので、ここを磨かないと出られない。きょうも結果にこだわってやりました」という。先発を掴み、より出場時間を伸ばすためにも結果が必要だった。その中で決めた劇的な一撃。その瞬間、ベンチの控え選手は一斉にタッチライン際まで押し寄せて吉添を祝福し、試合後にはベンチ外から声援を送り続けていたチームメートもヒーローに抱きつき、感謝していた。自身プリンスリーグ3点目はFWとしての信頼をより高めるゴールとなった。

 ここまでチームは2勝5敗で8位と苦戦が続いていた。攻めきれずに苦しい試合をなったが、最後まであきらめずに攻めて勝ち点3獲得。大きな1勝をもたらした吉添は「この一戦に懸けていた。全員で勝ち取った勝利ですね」と胸を張っていた。 

(取材・文 吉田太郎)

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