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[ユニバーシアード]広島内定MF茶島ら交代出場組流れ引き寄せ、日本が4発発進!!

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[7.5 ユニバーシアードGL第1戦 日本4-0トルコ ロシア]

 第27回ユニバーシアード競技大会が5日、ロシアのカザンで開幕した。ユニバーシアード・日本代表は、前回の深セン大会で3大会ぶり5度目の優勝。今大会のグループリーグでは日本以外で唯一複数回優勝経験のあるウクライナなど、強豪ぞろいのグループに入り苦戦が予想されたものの、終わってみれば初戦のスコアは4-0。ディフェンディング・チャンピオンの名に相応しい戦いぶりで、トルコをねじふせた。

 先制点は早かった。前半11分、MF長澤和輝(専修大4年=八千代高)のパスにFW仲川輝人(専修大3年=川崎F U-18)が抜け出し、そのままPAへ侵入する。仲川はGKを抜こうとした瞬間にファウルで止められてPKをゲット。これを長澤が決めて、日本が1-0とリードする。しかし、その後はボールを支配しながらも攻め切れない、日本の悪い癖が出てしまう。中盤の長澤、MF下田北斗(専修大4年=大清水高)からの配球を中心に仲川、MF泉澤仁(阪南大4年=新潟ユース)らが抜け出すが、ゴール前ではトルコに守りきられ、追加点を奪うことなく前半を終了する。

 前半の半ばからは、何度かトルコにカウンターを仕掛けられる機会のあった日本だが、後半に入るとそれが顕在化。トルコに押される時間帯となるが、後半26分に投入されたMF茶島雄介(東京学芸大4年=広島ユース、サンフレッチェ広島内定)がファーストプレーでゴールをマーク。ピッチに入ってすぐ、右サイドでボールを収めると、そのまま狙いすましたシュートを放ち、日本に待望の追加点をもたらした。

 さらに34分には、こちらも交代出場したばかりのFW皆川佑介(中央大4年=前橋育英高)が前線でボールを競り落とすと、そこに走り込んでいたのが、この試合何度となく決定的なチャンスを逃していたエースストライカーFW赤崎秀平(筑波大4年=佐賀東高、鹿島アントラーズ内定)。GKの位置を冷静に見てシュートを放ち、3点目をあげる。トルコの足が止まり始めていた時間帯とはいえ、交代選手がフレッシュな働きで得点に絡むなど、吉村雅文監督(順天堂大)の選手采配がピタリとあたった。茶島、皆川らがゴール前のスペースを狙い始めるとことで、中盤から前線がシンプルに動き始め、試合の流れは再び日本へと傾く。

 さらには38分、FKからの展開でこぼれ球を拾った下田が、ゴール左スミを狙うミドルを放つと、これがポストに当たってそのままゴールイン。トルコに止めを刺す4点目をあげる。運動量が落ち、早めの選手交代をしていたトルコにこの4点を取り返す力はなく、そのまま試合終了。初戦の難しい戦いに勝利し、いい状態でグループリーグの大一番である次戦、ウクライナ戦に臨むことになった。
 なお、試合後に発表される優秀選手には、泉澤が選ばれた。

[写真]前半11分、長澤(7番)の先制PKを喜ぶ日本イレブン

(取材・文 飯嶋玲子)

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