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憲剛FKで今季初ゴール!川崎Fが鹿島に4発快勝

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[7.6 J1第14節 川崎F4-2鹿島 等々力]

 8位・川崎フロンターレが日本代表MF中村憲剛の今季初ゴールとなる直接FKなどによって、4位の鹿島アントラーズを4-2で下した。

 開幕から6試合連続未勝利という厳しいスタートを切りながらも5月の5試合を4勝1分で終えた川崎Fが、中断期間明けもその好調を維持していることを印象づける4発快勝だ。

 川崎Fは前半7分、MF稲本潤一の縦パスで抜け出したFW大久保嘉人がヒールパスでMFレナトとスイッチ。マークを外した背番号10が左足シュートをゴールヘ叩きこみ、早くもスコアを動かした。川崎Fはその後も中村や大久保を軸とした正確なパスワークを展開。鹿島の守りを外しながらボールを動かすと、スピードのあるレナトがオープンスペースでボールを引き出すなど変化もつけた攻撃で主導権を握った。

 一方の鹿島は14分にカウンターからFWジュニーニョがドリブルシュート。23分には左コーナー付近でキープしたFW大迫勇也からのパスを受けたMF柴崎岳の右足ミドルがゴールを襲う。そして28分にも稲本のスライディングタックをかわした大迫が右足ミドルを放った。

 だが川崎Fは36分、鮮やかな崩しから追加点を奪う。右中間でボールを持った中村が右サイドへ展開すると見せかけて左前方のFW風間宏矢へ絶妙なパスをつける。縦へ切れ込んだ風間がDF2人のスライディングタックルを振り切って中央へ折り返すと、大久保が右足でゴールヘ押し込んで2-0とした。

 ただ鹿島もすぐに駆けつけたサポーターを盛り上げる。38分、左サイドのDF前野貴徳が交錯しながら出したボールでフリーとなったジュニーニョが中央へ絶妙なラストパス。背走するDFとGKの間へ送られたボールを大迫が右足でゴールヘ押し込んで1点差とした。

 だが44分、川崎Fは待ちに待った中村の今季初ゴールで再び突き放す。中村が左中間でFKを獲得すると、キッカーはその中村。右足から放たれて壁を越えたボールは、縦回転の変化で急激に落ちて左ポストを叩くと、反対側のポストに当たってゆくっりとゴールラインを越えた。

 川崎Fは後半7分にも、中村とのパス交換で左サイドをえぐったレナトの折り返しを大久保がゴールへ押し込んで4-1。対する鹿島は23分にMF遠藤康の右FKから大迫が決定的なヘディングシュートを放ったが、川崎FはGK杉山力裕が右手ワンハンドでビッグセーブ。直後にも大迫がGK不在のゴールヘ右足シュートを放つが、川崎FはDF福森晃斗がクリアして追撃を許さない。それでも鹿島は42分、MF小笠原満男からのパスを右中間で受けた交代出場のMF梅鉢貴秀が右足一閃。強烈な一撃がニアサイドを破ってゴールへ突き刺さった。

 梅鉢のJ1初ゴールで追撃した鹿島はさらにゴールヘ迫るが、次の1点を奪うことはできず。逃げ切った川崎Fが、7位へ浮上した。中村は勝因について「きょう、ホームにこれだけの人(観衆18,447人)が来てくれたおかげ」と感謝。そして広島、浦和、大宮と上位陣との対戦が続く今後へ向けて「まず1コ勝ったんで、次のアウェーも勝って等々力に帰ってきたい」と力を込めた。

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