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10年連続2桁得点を達成の佐藤寿人が好調川崎Fをハットトリックで粉砕

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[7.10 J1第15節 広島4-2川崎F Eスタ]

 サンフレッチェ広島がホームで川崎フロンターレを4-2で下した。前半43分のゴールで10年連続の2桁ゴールを達成したFW佐藤寿人が、ハットトリックを奪い、川崎Fを粉砕。4月27日のF東京戦以来負けの無かった川崎Fに公式戦11戦ぶりの黒星を付けた。

 序盤は川崎Fが攻勢を強めた。16分には中村憲剛の横パスをMF稲本潤一がシュート。これは惜しくもクロスバーを叩いたが、好調さを感じさせる攻撃を続けた。

 しかし先制したのは広島だった。前半43分、FW石原直樹のシュートをGK杉山力裕が弾く。こぼれ球に猛然と詰めたFW佐藤寿人が角度のないところから押し込み、先取点を奪った。佐藤はこれで10年連続の2桁得点を達成。自身の持つJリーグ記録を更新した。

 さらに勢いづいた広島は同46分、MF山岸智の横パスを水本裕貴がスルー。後ろにいた佐藤が左足を振り抜くと、弧を描くように放たれたシュートはゴール右隅に吸い込まれていった。 

 だが後半に入ると川崎Fも反撃に出る。14分、カウンター攻撃を見せた川崎Fは山本真希がフリーになっていた中村憲剛にラストパス。中村はコースを見極め右足を振り抜く。DF塩谷司が懸命に足を伸ばしクリアに行くが、そのままゴールネットが揺れた。

 さらに今度は後半20分、シュートコーナーのリターンを受けたFWレナトがクロス。中でDF中澤聡太が打点の高いヘッドで合わせて、試合を振り出しに戻した。

 だが最後はこの男がスーパーゴールで魅せた。後半35分、ハーフウェーラインから青山敏弘が浮き球パスを出す。これに反応した佐藤が左サイド、ペナルティーエリア外からワンバウンドしたボールをダイレクトで狙う。これがGKの頭上を越えるループシュートとなり、ゴールネットを揺らした。佐藤のハットトリックは5月18日の甲府戦以来今季2度目。通算では5度目の達成となった。

 なおも広島はロスタイムにもDFファン・ソッコが来日初ゴールを決めて4点目。好調・川崎Fにトドメを刺した。

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