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青木の2アシストで逆転勝ちの大宮、首位チームらしい勝負強さ

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[7.10 J1第15節 大宮2-1名古屋 NACK]

 鋭い縦パス2本でチームを逆転勝利に導いた。大宮アルディージャは0-1の後半17分、自陣でのインターセプトからMF青木拓矢につなぎ、一気に前線に長いスルーパス。ボールを受けたFWノヴァコヴィッチはDFダニエルを振り切ってPA内に切れ込み、左足で同点ゴールを奪った。

「前半に同じような場面が1本あって、そこでミスしていた。後半はうまく通せてよかった」。絶妙なスルーパスで同点アシストの青木は、さらに3分後の後半20分にもゴール前でフリーになったFW長谷川悠の動き出しを見逃さず、きれいに縦パスを通した。長谷川は鋭い反転から左足で逆転弾。「あれはハセくん(長谷川)がうまかった。僕はただ出しただけ」と謙遜した青木の2アシストで試合をひっくり返した。

 後半30分にノヴァコヴィッチが負傷交代するアクシデントがあり、その後はDF片岡洋介を入れた5バックで逃げ切り体勢に入った。終盤はDF田中マルクス闘莉王を前線に上げた名古屋のパワープレーに押し込まれたが、同点ゴールを許さず。体を張ったディフェンスで名古屋の反撃に耐え続けた。

 2試合ぶりの勝利を挙げると、2位浦和が引き分けたため、勝ち点差は「5」に広がった。青木が「ギリギリだったけど、最後まで跳ね返せたことはよかった」と胸をなで下ろせば、MF金澤慎は「追いかける展開で、うまくいかない時間帯もあったけど、自分たちで立て直せたと思うし、逆転できたことはチームとして自信になる」と力説。首位チームらしい勝負強さだった。

 相手のパワープレーに押し込まれた終盤についてベルデニック監督は「本来なら高い位置でプレッシャーをかけてロングボールを蹴らせず、相手にチャンスをつくらせないようにしないといけないが、今日はそこまでの余裕がなかった。そこはまだまだ学んでいかないといけない」と指摘。今後の課題としながらも、現状の力関係やコンディションを見極め、「相手のパワープレーに対して受け止めながらしのぐことを選択した」と現実的な判断を下した。

「全員が体を張って、何が何でもこの試合をモノにするんだという気迫があり、勝利を挙げることができた」。そう選手をねぎらう指揮官は「1年前のこの時期には、先に失点して逆転する力はなかなかなかった。自分たちの力で流れを取り戻し、主導権を奪い返したことは素晴らしいし、選手の成長を感じることができた。半年かけてつくり上げてきたものが少しずつ形になってきている」と、チームとしての成長に手応えをつかんでいた。

(取材・文 西山紘平)

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