beacon

システム変更が奏功、憲剛「中断がもったいない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[7.17 J1第17節 大宮2-3川崎F NACK]

 4バックから3バックへのシステム変更が奏功した。川崎フロンターレは前半の4-2-3-1を後半開始から3-4-2-1に変更。それによってFW大久保嘉人、FWレナト、MF中村憲剛という前線の3枚に流動性が生まれ、大宮を押し込む展開となった。

 中村は「4枚のときは自分たちがポジションにハマっていた。右に(小林)悠、左にレナト、俺と(大久保)嘉人が真ん中で決まっていて、相手からしたらやりやすかったと思う。(連戦の)疲れもあって、流動性がなかなか生まれなかった」と指摘。システムを変えた後半立ち上がりの7分に勝ち越しゴールを許したが、その後は徐々に落ち着きを取り戻し、終盤の猛攻につなげた。

 大久保は「システムを変えた途端、向こうが対応できなくなった。行けるなと思った」と振り返る。前節の浦和戦も3-4-2-1を採用し、4-0の快勝。4バックと3バック、2つのシステムを自在に使いこなす戦術の幅は対戦相手からすれば脅威になる。「3バックにしたり、いろいろできるのは自分たちの強み。相手はやりにくいし、怖いと思う」と大久保は胸を張った。

 再逆転で手にした勝ち点3。今季ホームで無敗だった大宮に初めて土を付け、首位から引きずり下ろした。「逆転されたけど、もう一回、逆転するタフさも付いてきた。中断期間が来るのがもったいない。それぐらいいいイメージがある」と中村。その表情は充実感に満ちていた。

(取材・文 西山紘平)

TOP