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復帰戦で宇佐美が2ゴール!!G大阪が“阪神ダービー”制す

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[7.20 J2第25節 G大阪3-2神戸 万博]

 ガンバ大阪ヴィッセル神戸に3-2で競り勝った。1分1敗と2戦勝利の無かったG大阪だが、3戦ぶりの勝利で勝ち点53に伸ばし首位をキープした。対する神戸は3戦ぶりの黒星で、首位浮上のチャンスを逃した。

 勝ち点50で並ぶチーム同士の対戦。今季万博記念競技場最多の1万8193人が詰めかけた首位G大阪と2位神戸の頂上決戦。5月6日にノエビアスタジアムで行われた一戦は神戸が2-0で勝利した。G大阪にとってはリベンジマッチとなった一戦、“阪神ダービー”は、意地と意地がぶつかり合う激しい点の奪い合いとなった。

移籍ウインドーの開いたJリーグは今節から夏の登録選手の出場が解禁。6月に復帰が発表された宇佐美をスタメン出場させたG大阪は、新外国人FWロチャもベンチ入りさせた。

 先制は神戸だった。前半6分、左サイドからのCKを獲得すると、こぼれ球をFWポポが右足一閃。混戦を低い弾道ですり抜けたボールはGK藤ヶ谷陽介の手を弾き、ゴール左隅に突き刺さった。

 だがこの男が神戸に傾きかけた流れを強引に引き寄せる。失点直後の7分、G大阪はMF遠藤保仁からのパスを受けたMF大森晃太郎がエリア内で細かいパスをつなぐ。MF二川孝広がヒールで流すと、走り込んだ遠藤がスルー。宇佐美の足もとにこぼれると、落ち着いてに流し込んだ。

 さらに前半39分、左CKを獲得したG大阪は遠藤のキックをファーサイドでDF岩下敬輔が折り返す。これを宇佐美が右足に当てて流し込み、前半のうちに逆転に成功した。

 宇佐美はバイエルンに移籍する際のJ最終戦となった2011年7月13日も相手は神戸だった。その試合でも宇佐美は1ゴールを挙げて3-2での勝利に貢献した。不思議な縁を感じさせる相手にさすがのプレーを見せつけた。

 後半に入ってもゲームは白熱した。まずはG大阪。9分、左サイドからDF藤春廣輝がクロスを上げると、遠藤が飛び込み、頭で合わせる。この日はトップ下に入り、1トップの宇佐美を支える“日本の心臓”がゴールという結果も残してみせた。

 だが神戸も諦めない。後半11分、左サイドからMF小川慶治朗がクロスを上げると、後半から出場したFW田代有三が頭で合わせる。藤春に競り勝って放ったヘディングシュートに藤ヶ谷も一歩も動けず、神戸が再び1点差に迫った。

 サイドからの攻撃でG大阪を崩しにかかる神戸。対するG大阪も鋭いカウンターで好機を伺う。暑さの残る中、交代策もポイントとなったが、G大阪は宇佐美を後半42分に下げ、MF内田達也を投入。守備強化を図るなど、落ち着いた試合運びを見せ、ゲームを終わらせにかかる。アディショナルタイムに見せた神戸のパワープレーもかわし、3-2で逃げ切った。

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