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大ベテランのギグスも太鼓判「香川はチームにとって重要な選手」

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[7.23 親善試合 横浜FM3-2マンチェスター・U 日産ス]

 マンチェスター・ユナイテッドで24年目のシーズンを迎える『生ける伝説』が、2シーズン目を迎える日本代表MF香川真司への大きな期待を口にした。

 アジア・ツアー中のマンチェスター・ユナイテッドは、23日に横浜F・マリノスと対戦して2-3で敗れた。その試合後、囲み取材に応じたギグスは、結果に出ていないことについても前向きに捉えた。

「もちろん、すべての試合に勝ちたいよ。ただ、プレシーズンはコンディションを整えることが最優先だからね。今夜の試合から合流した選手もいたし、初めて先発の選手、90分出場した選手や途中出場した選手もいた。開幕戦のスウォンジー戦に向けて良い準備ができたら問題ない」

 27年に渡り、ユナイテッドを率いていたアレックス・ファーガソン監督が去り、デイビッド・モイーズ新監督が今季からチームの指揮を執っている。ギグスにとっては、キャリアで2人目の監督だ。これまでとは、求められることだけでなく、試合に向けた準備、練習のメニューなども異なる。その変化を、大ベテランは「楽しんでいる」と明かす。

「すべてが選手たちにとって、新しいことだ。選手は監督に慣れないといけないし、逆に監督も選手を知っていかないといけない。プレシーズンで3週間くらい一緒に過ごすけど、決して長い期間とは言えない。それでも、ここまでは順調だし、この準備期間を楽しんでいる。少しずつフィットしてきているから、新シーズン開幕が待ち遠しいよ」

 新シーズン、香川も2年目を迎える。24歳の日本代表MFに、39歳のギグスは大きな期待を寄せている。

「最初のシーズンから、香川は良かった。クオリティの高い選手だね。マンチェスター・ユナイテッドは個人が優先されることのないクラブだ。それでも、香川は大きな役割を担える。彼は他の選手が持っていないクオリティを持っている。技術的にも良いし、いろいろなポジションもこなせる。相手の中盤の裏のスペースを上手く使えるし、得点を挙げられる。彼はマンチェスター・ユナイテッドにとって重要な選手だ」

 最後に、ギグスは勝利した横浜FMについてもコメントしている。「彼らは勝ったんだからね。もちろん良いチームだと感じたよ。プレシーズンの試合では6-0、7-0で勝つ必要がない。いろんなことをテストしなければいけない。組み立てはできているか、どうやったらよりうまく守れるか。3、4週間後に、今度はプレミア・リーグでテストされるからね。日本の選手たちは、ハードワークするね。一人ひとり、技術的にも高いモノを持っている。うしろからつなげるし、ボールを持てる。とても良いテストができた」と、称賛した。

(取材・文 河合拓)

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