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香川のMOM選出には疑問も…マンUモイーズ監督「よくやってくれた」

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[7.23 親善試合 横浜FM3-2マンチェスター・U 日産ス]

「結果は残念。選手はよくやってくれた」。会見に姿を見せたマンチェスター・ユナイテッドのデイビッド・モイーズ監督は、就任3戦目となるプレシーズンマッチを振り返った。

 開始30秒足らずで横浜F・マリノスのFWマルキーニョスに先制を許したユナイテッドだったが、前半のうちにMFジェシー・リンガードと相手オウンゴールで逆転。後半開始早々にはMF香川真司がアップを開始し、観客席にいた多くの“赤きサポーターたち”はゴールショーを期待していた。ところが、アグレッシブなプレーを見せる横浜FMに押し込まれる時間が続き、香川やMFライアン・ギグスを投入しても流れを変えることはできず2-3で敗れた。「タフなゲームだった。実戦の経験をつめたことが一番のメリット」。日本のファンにユナイテッドらしさを披露することはできなかったが、MFウィルフレッド・ザハ、MFアドナン・ヤヌザイといった若手がいいプレーを見せていたことは評価していた。

 スタジアムがどよめき、横浜FMサポーターからは大ブーイングが起こった香川のマンオブザマッチ(MOM)選出。敗れたチームの、しかも途中出場選手がMOMに選ばれるのは異例の出来事だ。「確かに香川選手がMOMと言えるかどうか疑問に思うところはある」と指揮官も疑問を呈したが、モイーズ監督の香川評が変わることはない。「今回初めて香川選手のプレーを見て、よくやってくれたという印象です」。約30分間トップ下でプレーし、後半22分には決定機をつくった香川に対して好印象を抱いている様子だった。とはいえ、ユナイテッドでポジションを約束されている選手はいない。「まだ1日しか見ていないので詳しいことは言えないが、ファーガソン監督からはいいコメントを聞いている。活躍次第でいいポジションを与えていきたい」。

 そして、会見は日本でも絶大な人気を誇るFWウェイン・ルーニーの話題に。今回のアジア・ツアーにはケガのため不参加だが、残留か移籍か、いまだ不透明な状態だ。エースの去就について多くのファンが気になるところだが、指揮官は「我々としては手放すつもりはない」とメッセージを残し、会場を後にした。

(取材・文 奥山典幸)

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