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[Fリーグ]35歳でシュート成功率トップ! 町田FP金山「この年になっても、うまくなれる」

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 いくつになっても、技術を磨くことはできる。ペスカドーラ町田のFP金山友紀は、そのことをプレーで証明している。今季、8試合で7ゴールを挙げて得点ランクの3位に名を連ねている町田の7番は、試合数×2本以上のシュートを放った選手が対象となるシュート成功率ランキングでは、28.0%で堂々のトップに立っている。

 爆発的なスピードを武器に、これまでも数々のゴールを挙げてきた金山だが、今季はこれまで以上に多くのバリエーションから得点を挙げている。7節の浦安戦(4-0)で挙げた先制点も、CKから相手のクリアーボールをダイレクトで叩いたものだった。

 なぜ金山は、これだけの高い決定率を見せられているのか。そのカギは、GKイゴールの加入にあると、金山は言う。

「イゴールが入ることで、僕が一番楽しみにしていたのが練習なんです。彼にシュートを打って、そこで練習できるから。『オレ、この年になって今からシュートがうまくなれるんだ』って、本当に思っていて、いろんな人に言っていたくらいなんです。それくらい、練習から彼にシュートを打てることが、楽しみだったんですよ。今までみたいな(シュート性のボールに合わせての)ゴールもありますが、浦安戦のように落ち着いてゴールを狙うこともできています。練習から高い意識を持ってやれていることが、結果につながっているんだと思います」

 かつて日本代表でプレーしていた頃は、GK川原永光に対してシュートを打ち込むことで、精度を高めていたという。だが、2008年のW杯を最後に日本代表から遠ざかってからは、なかなか満足のいくシュート練習ができる場所がなかった。

「6節で名古屋と戦ったときも、久しぶりに外国人選手がいるチームと戦えるから、オレとしては血が騒ぐと言うか、モチベーションが高かったんですよね。そこでも、しっかりゴールを見れて2点取れましたし、足も振れている部分があります」

 8節では浜松に1-2で敗れて、今季初の連勝はお預けとなった。それでも、今季プレーオフ進出を目指すチームは、これ以上、負けられない。しかも次節、町田はホームで府中との東京ダービーを迎える。前半戦の折り返しとなる一戦で「これからも勝利に引き込めるようなゴールを挙げていきたい」と話すスピードの衰えない、シュート精度の向上している35 歳のアタッカーに、ご注目あれ。

(取材・文 河合拓)チームでユニフォームをつくろう! PUMA TRIBES

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