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[クラブユース選手権U-18]連覇へ向け輝き取り戻した柏U-18、C大阪U-18に6発勝利

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[7.26 日本クラブユース選手権1次R第2節 C大阪U-18 2-6柏U-18 敷島]

 連覇に向け、太陽王が輝きを取り戻した。夏のクラブユースチーム日本一を決めるadidas CUP 2013第37回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会は26日に1次ラウンド第2日を行い、連覇を狙う柏レイソルU-18(関東7/千葉)は6-2の大勝でセレッソ大阪U-18(関西2/大阪)を下した。前日に行われた初戦で東京ヴェルディユース(関東1/東京)に2-4で敗れていた柏は通算成績を1勝1敗とし、1次ラウンドCグループの2位に浮上。決勝トーナメント進出に可能性を残した。

 良薬は口に苦し。柏は前日の敗戦で自らを見つめ直した。下平隆宏監督は「昨日は一つひとつのプレーが雑だったので、基本に帰ろうと話した。SBのところでボールが落ち着いたら、CBが距離を広げてスペースを与えてあげるとか、(チームで練習してきたことを)一つひとつ。全国大会仕様というか、何か格好をつけているようなところがあるのが気に食わなかったので、良くなかった点をすべてビデオで抜き出して『ダメ出し』をした。それで今日はいつも通りのサッカーをしてくれた」と気を引き締め直して第2戦に臨んだことを明かした。

 指揮官の檄は、効果抜群だった。グンと暑さを増した、群馬県立敷島サッカー・ラグビー場での第2試合。柏は試合の立ち上がりこそ悪かったものの、安定感を失うことなくマイペースに戦い続けた。序盤は積極的にプレッシャーをかけるC大阪に高い位置でボールを奪われ、10分にはC大阪のMF高田和弥にドリブルシュートをねじ込まれて失点。先制される嫌な展開を強いられた。しかし、どっしりと構えて持ち前のパス回しを展開した柏は、徐々にテンポアップ。25分、右サイドをU-17日本代表MF会津雄生が崩すとラストパスをFW大島康樹が決めて同点に追いつき、さらに3分後には大島がドリブル突破から鋭角のシュートをズドンと決めて逆転に成功した。

 ポゼッションにリズムが生まれた柏は、後半も攻め手を休めなかった。5分に右サイドを崩してMF宮澤弘が3点目をマーク。7分にPKを与えて失点しても、10分には大島がハットトリックとなるゴールを奪って突き放した。さらに16分に左からのクロスで宮澤、23分に右からのクロスでDF麦倉捺木とサイドを効果的に攻略して得点を重ね、終わってみれば6-2での快勝となった。

 連敗を喫すれば連覇の道を断たれる状況に追い込まれたが、軌道修正はできたようだ。的確なビルドアップとチームとしての狙いを共有したゴールハントで実力を見せつけた。下平監督は「まだ1次ラウンドを突破したわけじゃない。守備面もちゃんとブロックを組めばやられないという自信を持ってやろうと話したが、先制された場面は(外からドリブルで)中に入って来られている時点でおかしい。もっと厳しいポジションを取らなければいけなかったはず。修正したい。もう一つ勝って、しっかりと進みたい」と一戦必勝の構えを強調した。

 柏が所属するCグループは、勝点4の東京Vが首位。勝点3の柏は2位に浮上した。28日に行われる1次ラウンド第3戦で勝点2の3位につけるアビスパ福岡U-18(九州1/福岡)と対戦し、上位2位に与えられる決勝トーナメント進出の権利獲得を目指す。

[写真]柏U-18は6発快勝。10番FW宮澤は2ゴール

(取材・文 平野貴也)
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【特設ページ】第37回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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