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凱旋試合を喜ぶMF香川「サッカー人生の中での一つの歴史」

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[7.26 親善試合 セレッソ大阪2-2マンチェスター・U 長居]

 キャリアの中でも、忘れられない日になったのは間違いないだろう。日本代表MF香川真司はマンチェスター・ユナイテッドの一員として、セレッソ大阪と対戦した。古巣との試合について「本当に素晴らしい雰囲気の中で試合ができたので、嬉しく思います。これは自分のサッカー人生の中での一つの歴史というか、誇りに思う日。ただ、今はシーズンが始まったところなので、余韻に浸る暇はありません。でも、素晴らしい一日。こういう試合をつくってもらったことは感謝したいです」とコメントした。

 凱旋試合ということで、ユナイテッドの他の選手たちは、かなり香川に気を使っていた。前半40分にはFWロビン・ファン・ペルシーがゴール前でシュートを打たずに、フリーになっていた香川にパス。しかし、直前でイレギュラーしたこともあり、ボールは枠外へ飛んだ。さらに後半7分にもMFアシュリー・ヤングがPKを獲得すると、キッカーを任された。しかし…。

「迷いがあったんです。これで決めても嬉しくないなという気持ちがありました。(宮市)亮が名古屋で決めていたけど、PKでオレは決めたくなかった。結果論ですが、外して良かった。PKは最後の瞬間に迷いがあったけど、流れの中で決められたことが良かったです」

 PKをGKキム・ジンヒョンに阻まれてから2分後、香川に再びチャンスが訪れる。PA内でパスを受けると、反転してシュート。これが対応してきたDFとGKの股下を抜けてゴールに決まった。MF南野拓実も「あそこのファーストタッチとか、反転してのシュートはさすが」と、惚れ惚れしたゴールだ。

「(股下は)1人目のDFは狙っていましたが、GKに止められるかなと思っていました。良いコースに行ってくれて良かったし、自分の良さを出すという点でも、反転して決められたのは良かった」

 合流して間もない中でも、ゴールという結果を残せたことは、今後の定位置争いにも大きな意味を持つだろう。8月17日のプレミア・リーグ開幕戦に向けて、まだまだ香川のアピールは続く。

(取材・文 河合拓)

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