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なでしこ、韓国に敗れ3連覇ならず…INAC所属チ・ソヨンの2発に沈む

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[7.27 東アジア杯 日本女子1-2韓国女子 蚕室]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は27日、東アジア杯の第3戦で韓国女子代表と対戦した。前半14分に先制を許したなでしこは、後半21分にも追加点を奪われる。同28分にようやくFW大儀見優季の得点で1点を返したが、反撃もここまで。1-2で敗れ、大会3連覇を逃した。

 中1日で迎えた第3戦。直前に行われた一戦で北朝鮮が中国を1-0で下したため、なでしこは韓国に勝利さえすれば、3連覇が決まることになった。

 いい形でゲームに入ったのはなでしこだった。MF宮間あやの多彩なキックからゴール前でチャンスを迎えるなでしこ。8分には絶妙スルーパスから大儀見のチャンスを演出するなど、積極的な姿勢を見せた。

 だが先制したのは韓国だった。ゴールやや右で得たFKをINAC神戸に所属する韓国代表の10番、MFチ・ソヨンが直接狙う。なでしこの作った壁の上を越えたボールはGK海堀あゆみの届かないゴール右上に突き刺さり、韓国が先に試合を動かした。

 まさかの先制点を許したなでしこ。焦りとは裏腹に、徐々にチャンスも少なくなっていく。後半開始からなでしこはMF田中明日菜に代えてMF阪口夢穂。後半12分にはFW岩渕真奈に代わってFW大野忍を投入するなど、交代策でリズムに変化を求めた。

 だが次の得点を奪ったのは韓国だった。後半21分、右サイドからMFクォン・ハンヌルがクロスを上げる。ファーサイドのチ・ソヨンに渡ると、飛び出した海堀を冷静に見極め、右足アウトでゴールに蹴り込んだ。

 しかしようやくなでしこも反撃。後半28分、宮間のミドルはクロスバーを直撃するが、こぼれ球が波状攻撃となり、最後は大儀見が押し込み、1点差に詰め寄った。

 優勝を決めるためには勝利が絶対条件のなでしこ。勝つためには最低でもあと2点が必要となる。後半29分には3枚目のカード、MF中島依美に代えてFW菅澤優衣香を投入。攻撃の枚数を増やし勝負に出る。

 終盤はなでしこの攻勢が続く。だが33分、大野のクロスに宮間が詰めるが押し込めない。36分には安藤が左サイドから中にドリブル。コースを狙ったシュートを放つが、右ポストを叩いてしまった。

 対韓国5年ぶりの敗戦を喫してしまったなでしこ。対する韓国は今大会初勝利を挙げた。

 3連覇を狙った今大会。なでしこは1勝1分1敗の勝ち点4、北朝鮮に次ぐ2位で大会を終えた。


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