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J1通算200試合出場も、課題を並べる柏MF大谷「今、必要なのは『1』ではなく『3』」

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[7.31 J1第18節 横浜FM1-1柏 日産ス]

 J1通算200試合出場となるメモリアルゲームだったが、チームとしては課題の残る一戦になった。31日に行われた横浜F・マリノスとの試合を1-1で終えた柏レイソルのMF大谷秀和は「良い守備があってこそ、良い攻撃があるということで言えば、前半は奪いに行くことが少し足りなかったかなと思う」と、冷静に自身の節目となる試合を振り返った。

「もちろん、(自分たちの)良い形でなければ、一回引いて、ブロックをつくってというのは監督からも言われていることです。でも、ブロックをつくったあとに、ブロックをつくるだけで、ボールを奪いに行くというところが欠けてしまっていたのかなと思います。そこは個人個人の戦術でもありますし、人数がそろっているのであれば、後ろの選手が前の選手を押し出しながら、ボールを奪いに行かせる必要があると思う。そこはコミュニケーションをもっと取らないといけないところ。ブロックをつくった後の奪いに行く守備が足りなかったと思います」

 横浜FMが柏の右サイドに対して、人数を掛けて攻めきた場面についても「3対3で人数はそろっていたのに、ボールを相手に動かされて、誰がいくのか中途半端な状況をつくられてしまっていたので。それは改善しないといけない」と、力を込めて「途中からは少し、相手のCBにもプレスを掛けるようにっていう意識は、工藤とクレオに持ってもらってやってもらいましたが、最初からゲームの流れでできれば、もっともっと良いと思いますし、良い形で攻撃につながるので、その辺は改善する形になると思います」と続けた。

 反省を繰り返す柏のキャプテンは、劣勢となった試合で勝ち点1を得られたことにも、満足はできない、と繰り返す。

「後半戦のスタートで勝ち点を取れたことは、前向きに捉えることはできると思います。でも、自分たちに必要なのは勝ち点3。上位との差を詰めていくことなので、決して満足できる結果ではありませんし、次の試合で勝ち点3を取れるように、準備をする必要があると思います。この勝ち点1で満足している選手はいないと思いますし、今、必要なのは『1』ではなく、『3』なので。ゼロを1にすることも必要ですが、これから勝ち点3を積み上げられるように、練習からやっていきたいと思います」

 2003年に柏の下部組織からトップチームに昇格して以来、チームとともに歩み、喜怒哀楽を味わってきた闘将は、今後もチームをけん引していく。

(取材・文 河合拓)

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