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[MOM812]流通経済大柏MF小泉慶(3年)_守備で違い示した流経の10番

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
平成25年度全国高校総体
「2013 未来をつなぐ 北部九州総体」サッカー競技(福岡)

[8.2 全国高校総体2回戦 流通経済大柏 4-1 大津 西南学院大学田尻グリーンフィールド]

「自分らのいいところでもありますし、小泉、西槙中心に潰せる。そこがきょうのキーになったと思う」。流通経済大柏のU-18日本代表候補DFW石田和希は大津との強豪対決を4-1で制した試合後、相手に思うようなサッカーをさせなかった要因に好守を挙げた。特に10番MF小泉慶(3年)の球際で見せる迫力のある守備と、相手の切り替えよりも速く危険を消す読みの鋭さは1段階レベルが違うように映った。

 パスコースを消すだけでなく、スライディングしてでも、身体を厳しく当てて弾き飛ばしてでも相手を「止める」。大津が攻撃に移ろうとした時には小泉とMF西槙翼のダブルボランチの一方が必ず相手のすぐそばでプレッシャーをかけてきていた。そしてボールを弾くのではなく奪い取る。「ボールが入ったらイエロー怖がらないでやっている。それを怖がっていたらダメなんで。自分の中で意識してやっています」という小泉のファウルを怖れない激しいディフェンスは70分間徹底された。

「中盤の潰しというのは自分と西槙がテーマとして1年生からやってきたこと。自分と西槙が潰せなかったらチームも崩れちゃうと思う。きょうは10番(山本)と11番(野口)がターゲット。きょうも行こうと思っていた」。相手の前線にはU-17日本代表FW野口航とU-17日本代表候補MF山本宗太朗が位置。“打倒・代表”に意欲を燃やす小泉はこのキーマン2人へは特に執拗な守りを見せて得点させなかった。

 攻撃面に関しては「全然良くない」とパスの精度、攻め方など満足をしていなかった。攻撃面を重視するチームだけに、より高いレベルが求められる。ここで成長する必要性も感じている。ただ自分の役割はまずは守備。「まず守備から入らないと負けると思う。あしたから勝負だと思う」。3回戦では強敵・青森山田と対戦するが、相手にチャンスは与えない。
 
(取材・文 吉田太郎)
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