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スイス紙:「久保裕也はリーグの新しいスター」

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早くもスポットライトを浴びる若手FW

 ヤング・ボーイズは開幕4連勝を飾り、好スタートを切った。新加入のFW久保裕也は、4日に行われたスーパーリーグ第4節でゴールを決めて、2試合連続得点、通算3点目をマークしている。

 スイスメディアでは、早くも19歳の新人に注目が集まっている。スイス『ブリック』は、「久保のゴールセレブレーションの真相」というタイトルで久保を「リーグの新しいスター」と紹介している。

 スイスメディアによれば、久保の獲得を決めたのは、昨年10月に辞任した元SD(スポーツディレクター)のイリヤ・ケンツィク氏だったという。クラブは京都に所属していたFWの獲得に約40万ユーロの移籍金を支払い、夏にスイスへ移籍させることにしていた。

 ケンツィク氏の後任であるフレディ・ビッケルSDや、この夏から指揮を執ることになったウリ・フォルテ新監督は、久保についてまったく知らなかったようだ。フォルテ監督は7月に入団した久保を練習で視察。プレーを見て直ちに、当初は考えられていたとされる放出やU-21チーム起用などを除外にしたと伝えられている。

 その期待に応えて、久保はシーズン序盤から活躍を見せている。第3節で対戦したトゥーンのダービー戦でも、2点ビハインドの状況で投入され、自ら2ゴールを奪った上、決勝点をアシストした。

 また、『ブリック』によれば、久保はドイツ語がまだ話せないことから、チームメートとは手や足を使いながらコミュニケーションを取っているという。だが、ヤング・ボーイズの広報担当は「彼は週に2時間、ドイツ語の授業を受けている。謙虚で一生懸命でありながら、オープンで接しやすい」と久保をたたえており、日常生活にも馴染んでいる様子をうかがわせている。

 また、久保のゴールの後に手をひじで叩くパフォーマンスもスイスで話題を呼んでいる。久保自身は先日、「(意味は)まだ分からない。とりあえずやってる」と話していた。だが、『ブリック』に質問を受けたフォルテ監督も「久保のジェスチャーの意味は分からないよ。私はただ、彼に対する評価として同じようにやった」と由来については知らないとコメントしている。

 『ブリック』によると、このゴールパフォーマンスが生まれたのはクラブのトレーニング場とのことだ。久保がチームメートのモンテネグロ代表DFエルサド・ヅヴェロティッチと編み出したパフォーマンスのようだ。ゴール後のパフォーマンスからも、久保がピッチ内外でうまく溶け込んでいることが分かる。久保の今後の活躍に期待が寄せられそうだ。

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