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横浜FCカズはJ通算500試合出場も…札幌がホーム5連勝を飾る

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[8.11 J2第28節 札幌2-0横浜FC 札幌厚別]

 J2は11日、第28節を行い、コンサドーレ札幌は横浜FCと対戦した。前半21分にFWフェホのJリーグ初ゴールで札幌が先制する。後半、布陣を変更して反撃に出る横浜FCだったが、MF高地系治のシュートがバーを叩くなど、得点を挙げられない。後半37分にはJ通算500試合目の出場となったFW三浦知良を投入し、札幌のゴールに迫ったが、最後まで得点を挙げることはできなかった。逆に札幌は後半44分、MF三上陽輔が追加点を挙げて、2-0で勝利。クラブレコードとなるホーム5連勝を飾った札幌に対し、昨季プレーオフに進出した横浜FCは、4連敗で6試合未勝利となった。

 加入後、初ゴールを挙げたフェホは「ホームで初ゴールを挙げれて嬉しいです。9000人近いサポーターの前で得点を決められて良かったですし、みなさんのおかげだと思います」と喜び、「スピードで相手を振り切ることができました。シュートを上手くクロス(右サイドからゴール左)に打つことができたので、GKの逆を突くことができたのだと思います。みなさんは身長が高いのでヘッドでのゴールを期待していたかもしれませんが、どんな形でもゴールを取りたいと思っていました。今日はそれが果たせて良かったです」と、白い歯をこぼした。

 開始早々から札幌は、最前線に入ったフェホにボールを集め、横浜FCゴールに迫っていく。前半21分には横浜FCも高地からFW黒津勝にスルーパスが通る。しかし、PA内で黒津は相手にボールを奪われてシュートに持ち込めない。逆に札幌は、この流れからロングカウンターに出る。DF渡邉匠と競り合いながらうまくロングボールを受けたフェホが、カバーに入ったDFペ・スンジンに寄せられる前に右足でシュート。これが左ポストの内側を叩き、ゴールに転がって札幌が先制する。

 1点をリードした横浜FCは、ボールを保持するものの前線の動き出し、縦パスがともに少なく、なかなか得点機をつくれない。逆に速攻を狙う札幌は、前半40分にロングボールからフェホとペ・スンジンが競り合ったボールのこぼれ球を4試合連続ゴール中のMF内村圭宏が拾う。ゴール前にシュート性のボールを入れたが、フェホに届く直前でペ・スンジンにカットされた。

 後半に入り横浜FCは森本を下げて、MFナ・ソンスを投入。3-4-2-1に布陣を変更して反撃を試みる。後半5分には黒津が倒されてFKを獲得。やや距離のある位置から高地が狙ったが、わずかに右へ逸れて行った。

 札幌も後半8分、右サイドを抜け出したフェホが角度のない位置からシュート。ボールは惜しくもクロスバーを越えた。前半から攻守にハードワークしていたフェホだったが、このプレーで左足をつってしまい、FW前田俊介と交代することになった。

 後半10分にはナ・ソンスのチャンスメークからPA内で黒津がボールを持つ。しかし、シュートはGK杉山哲に阻まれた。同13分に横浜FCは、黒津を下げてFW永井雄一郎を起用した。後半17分には高地がPA外からシュートを放ったが、ボールはクロスバーを叩く。その直後にも高地はミドルシュートでゴールを狙ったが、枠を捉えられなかった。

 前線に人数をかけて攻める横浜FCに対し、札幌も前田を起点に速攻を見せる。その中で後半32分に横浜FCは右サイドからMF寺田紳一が折り返したボールを、ニアで潰れた永井の背後でMF野崎陽介がヘッドで合わせたが、シュートは枠外へ。

 試合時間が10分を切り、横浜FCは最後の交代カードで、カズを投入する。速攻から追加点を狙う札幌も、速攻から後半43分にはDF上原慎也がPA内でペ・スンジンに倒されるが、ファウルは認められない。それでも、同44分にはゴール前で三上が粘り強くゴールを決めて、2-0で勝利。ホームゲームで5試合連続完封の5連勝として、勝ち点を41に伸ばしている。

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