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福岡、奇襲左SB金森…失点絡むも本人は収穫強調

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[8.11 J2第28節 G大阪1-0福岡 万博]

 会場の万博記念競技場には日本サッカー協会の原博実技術委員長の姿があった。もちろん、14日のウルグアイ代表とのキリンチャレンジ杯に臨む日本代表に選出されているDF今野泰幸、MF遠藤保仁の視察を目的としていたが、もう1つ、スペインで開催される「アルクディア国際ユースサッカートーナメント」に参加しているU-19日本代表に明日から合流するアビスパ福岡のFW金森健志を視察する意味もあった。

 試合では福岡は奇襲とも言うべき戦術をとった。前節、出場停止だった東京V戦を除く今季すべての試合に出場してきた金森だが、左SBの位置に入ったのは初のこととなった。「初めてだったので最初は戸惑いがあった」と認めたとおり、前半16分の場面では、相手MF大森晃太郎に背後を取られたことが失点につながってた。

 結果的には失敗に終わったが、マリヤン・プシュニク監督は一定の評価を与えていた。本人も収穫があったことを強調。「後半になってリズムが取れだした。SBでやらなければいけないことも分かってきた。そういう部分ではいい経験になった」。実際、高い位置を保ちながら、ボールを持てば果敢に仕掛け、マッチアップした大森やDF加地亮を何度も苦しめていた。

 U-19代表遠征では持ち前のスピード、さらには本来のFWとしての得点力にも期待がかかる。活躍を誓う今遠征。17日には強豪アルゼンチンとの試合も控えている。「もちろん、攻撃で魅せてくれるよね」。そう声をかけるとにこやかに笑顔を浮かべ、会場をあとにした。

(取材・文 児玉幸洋)


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