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[総理大臣杯]09年決勝の再戦、福岡大が堅守で8強進出!

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[8.11 総理大臣杯2回戦 福岡大1-0高知大 J-GREEN堺]

 11日、第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント2回戦が行われた。J-GREEN堺の第1試合、福岡大(九州2)対高知大(四国)戦は福岡大が1-0で勝利。準々決勝(8月13日)進出を決めた。

 4年前となる2009年。頂点に立った福岡大が決勝で戦った相手は高知大だった。以降、決勝の舞台から遠ざかっていた両チームが初戦で再び激突。戦いを制し、ファイナルへ向かって1つ歩を進めたのは福岡大だった。

 序盤から積極的に得点を狙いにいったのは高知大。MF元田龍矢(1年=瀬戸内高)がゴール前でシュートを放つなど、福岡大ゴールに迫る。対する福岡大は「今日の試合はまず守備からやっていこうとみんなで確認した」とDF大武峻(3年=筑陽学園高)が話したように、集中した守備で対応。その守備からチャンスが生まれたのは前半16分だった。DF武内大(3年=国見高)が左サイドでボールを奪い、パスを受けたFW山崎凌吾(3年=玉野光南高)が自ら持ち込みシュート。高知大GK那谷侑平(4年=県西宮高)に一度ははじかれるも、走り込んだ武内がこぼれ球を落ち着いて流し込み、貴重な先制点をあげた。

 先制点を許した高知大は、元田が左サイドから何度も切れ込むなど守備を崩そうとするも、シュートまで持ち込めない。相手の固い守備をこじ開けようとミドルシュートも積極的に打つが、枠に飛ばせず。後半に入っても、福岡大の固い守備を崩すことができない。途中出場のFW後藤寛太(2年=市立西宮高、前・セレッソ大阪)が左サイドで1対1を仕掛けるなど90分間を通して積極的にゴールを狙い続けた高知大だが、無得点のまま試合終了。初戦敗退となった。

 福岡大は90分を通して打ったシュートは5本と攻撃面での決定機は少なかったが、先制点を守り切り勝利。気温が高く、動きにくい中でも粘り強い守備からワンチャンスをものにした。試合後、乾真寛監督は終始守備に徹した試合を振り返り「初戦で必要なのは結果。結果を出したい為に後ろ(守備)に重心がいく試合となったが、うちはGKの藤嶋と真ん中の大武には自信があるのである程度押し込まれても彼ら2人がいれば」と守備陣への自信をのぞかせた。

 手堅い試合運びで4年ぶりとなる真夏の再戦を制した福岡大。次戦は関西学院大(関西4)との対戦となる。初戦は結果にこだわったが「次は相手を色々見ながら勝負しようかなと」と乾監督。安定感のある守備陣を中心に、2勝目を目指す。

(取材・文 北野裕子)
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