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[総理大臣杯]鹿屋体育大が19年ぶりの4強進出!

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[8.13 総理大臣杯準々決勝 鹿屋体育大 1-0 中京大 大阪長居第2陸上競技場]

 13日、第37回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準々決勝が行われた。長居第二陸上競技場(大阪府)の鹿屋体育大(九州1)対中京大(東海1)戦は鹿屋体育大が1-0で勝利。準決勝(8月15日)進出を決めた。

 19年ぶりの準決勝進出をかけた大一番。準優勝した1994年の第18回大会以降、4強から遠ざかっていた鹿屋体育大が勝利を手にした。

 序盤、ペースを握ったのは鹿屋体育大だった。高い位置で中京大の攻撃の芽を摘み、パスを繋いでゴールに迫る。前半だけで9本のシュートを放つも、フィニッシュの精度を欠き、得点には結びつかない。対する中京大も前線のFW陣3人が流動的に動いてチャンスを狙うも、シュートが枠を捉えきれず。前半24分、中央でボールを奪ったFW清水貴大(3年=磐田ユース)が左サイドから切れ込み、ゴール前のFW南部健造(3年=東京Vユース)に繋げる決定機もシュートは枠上へ。徐々に互いにミスが目立つようになり、前半は0-0で終えた。

 試合が動いたのは後半3分。PA内へ攻め込んだところを倒された鹿屋体育大がPKを獲得し、DF坂田良太(4年=大津高)がきっちりと沈め、先制する。その後は決定的なシュートがバーを叩くなど追加点を奪えなかったが、鹿屋体育大はMF中原優生(2年=佐賀東高)、MF福田晃斗(3年=四日市中央工高)のダブルボランチを中心に終始落ち着いてボールを回した。

 終盤、中京大に攻め込まれるシーンもCBを務めるDF代田敦資(4年=前橋育英高)、坂田を中心とする守備陣が対応。そのまま鹿屋体育大が1点を守り切った。勝利にも青木竜監督は「内容からしても3-0くらいもしくは3-1くらいいけたと思うんですけど、そういうところで3点取れないところがまだまだ甘い」と厳しい表情を浮かべた。

 次の戦いは19年ぶりに迎える準決勝の舞台だ。昨年度のインカレではベスト4の成績を残している鹿屋体育大だが、代田は「インカレではベスト4にはなったけど、自分たちのサッカーが出来た試合はあまりなかった」と振り返る。ただ、今年は「去年から積み重ねてきたことにプラスアルファが出来ている」と言い、「自分たちのサッカーをやりながらベスト4という結果は、みんな手ごたえを感じていると思う」と自信をのぞかせた。坂田も「ベスト4まで良い感じに来られた。鹿屋に残っているチームメイトの為にもしっかり頑張らないと」と話す。80数名いる部員のうち、この遠征のメンバーは20人強。部員の大半が鹿児島で吉報を待っている。

 頂点まで残すはあと2試合。未だ果たしたことのない優勝へ向かい、チーム一丸となって準決勝へ臨む。

(取材・文 北野裕子)
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