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[SBS杯国際ユース大会]弟分が敵討ち、U-18日本代表がウルグアイを2-0で下す

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[8.15 SBS杯第1節 U-18日本代表2-0 U-18ウルグアイ代表 藤枝総合]

 SBS杯国際ユースサッカー大会が15日に藤枝総合運動公園サッカー場で開幕し、U-18日本代表は2-0でU-18ウルグアイ代表を下した。前日14日には両国のフル代表が宮城スタジアムで対戦して日本が2-4で敗れたが、弟分が敵討ちを果たした。ただし、日本は10月8日に開幕するAFC U-19選手権予選(2015年にニュージーランドで開催されるU-20W杯のアジア1次予選)に臨むチームで、対するウルグアイは今秋にU-17W杯に出場する1歳年下のメンバー構成で今大会に臨んでいる。大会初戦は、年上の日本がきっちりと力を見せつける格好となった。

 試合の立ち上がりは、日本が押し込みながらもチャンスを物にし切れなかった。6分、後方へドリブルする相手選手からボールをさらったFW越智大和(広島ユース)がゴール前へパスを送ったが、FW金子翔太(JFAアカデミー福島)は相手に挟まれてシュートを打ち切れず、こぼれ球に詰めたMF松本昌也(大分)のシュートは、相手のGKとディフェンダーにブロックされた。

 19分には越智が相手守備ラインの裏に抜け出してGKとの1対1になりかけたが、相手のカバーリングに手こずってシュートは打ち切れなかった。反対にウルグアイは23分に左CKから主将のDFブスアチッソ・ファブリツオがヘディングシュートを放ち、クロスバーを直撃。直後にはFWアコスタ・フランコのスルーパスからFWダルベナス・ルイスにフリーでシュートを打つ決定機があったが、ゴールの枠を外れた。

 日本が先制したのは、26分だった。中央で起点を作って右サイドへ展開すると、右SB広瀬陸斗(浦和ユース)のクロスに飛び込んだ金子が頭で合わせた。鋭い動きを見せた小兵の働きは、それだけではなかった。わずか3分後の29分、右サイドに開いてライン際のボールを拾いドリブルをした越智から中央でボールを受けた金子が突進。相手GKを引きつけて冷静に横パスでかわすと、右MF関根貴大(浦和ユース)が押し込んで追加点を奪った。

 後半も日本が攻勢に出たが、リズムに乗り切れなかった。10分に北川柊斗(名古屋U18)、18分に宮市剛(中京大中京高)を投入したが、連動性を高めることができず、攻撃が単調に陥った。それでも32分には右CKを宮市がヘディングで合わせたり、宮市のフリックから後半は左MFに移った金子がシュートを放つなど試合の主導権は渡さなかった。結局、日本が2-0で試合を押し切って勝利を収めた。

 日本の鈴木政一監督は「今大会は、10月8日から始まる(U-19アジア)1次予選のシミュレーションとして考えていて、内容と結果ということを選手に話している。7割ほどは目指しているサッカーができたが、ミスからピンチを招いていたり、終盤は突破がなくなってしまいフィニッシュに持っていけなかったりした部分は、反省点。判断をチームで共有してやっていかないと、長い大会で勝ち切っていけない。ただ、攻守に良い形で共通理解をして出来ている部分は次につながる。攻守に良い形で共通理解をして出来ている部分は次につながる」とリードをした前半の内容には及第点を与えつつ、後半に見せた課題を指摘した。

 U-18日本代表は、16日にU-18ロシア代表、18日に静岡ユースと対戦し、優勝を目指す。

[写真]前半29分、U-18日本代表は関根がゴール

(取材・文 平野貴也)

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