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大久保2発で得点ランク単独トップに、川崎Fは3年ぶりの8月勝利

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[8.17 J1第21節 甲府1-3川崎F 中銀スタ]

 川崎フロンターレはアウェーでヴァンフォーレ甲府に3-1で逆転勝ちし、4試合ぶりの白星を飾った。川崎Fが8月に勝利を挙げるのは10年8月18日の名古屋戦(4-0)以来、3年ぶり。2得点のFW大久保嘉人は今季通算16ゴールとなり、得点ランキング単独トップに浮上した。

 FWレナト、MF稲本潤一ら故障者が続出する川崎F。前半12分、MF中村憲剛が直接FKを狙うが、GK荻晃太の好セーブに阻まれる。すると前半30分、甲府は自陣でインターセプトしたMFマルキーニョス・パラナが一気に前線にフィード。左サイドを抜け出したFWジウシーニョのクロスがGK西部洋平にパンチングされたセカンドボールをMF柏好文が右足ボレーで叩いた。豪快な一振りがゴール左隅に突き刺さり、柏の2戦連発弾で甲府が先制した。

 勢い付く甲府は前半32分、MF河本明人がFWパトリックとのワンツーから右サイドを突破し、グラウンダーのクロス。ゴール前に走り込んだパトリックがスライディングしながら右足で合わせたが、ゴール上へ。前半ロスタイムにもMF山本英臣のロングフィードにパトリックが打点の高いヘディングで合わせたが、枠を捉え切れなかった。7月に川崎Fから期限付き移籍で加入したパトリック。古巣相手のゴールを果敢に狙ったが、あと一歩のところで決め切れなかった。

 1点ビハインドで折り返した川崎Fは後半7分、右サイドからドリブルで仕掛けたFWアラン・ピニェイロがDF盛田剛平に倒される。PAぎりぎりの位置でのファウルだったが、佐藤隆治主審はPKの判定。これをFW大久保嘉人が落ち着いてゴール左に決め、1-1の同点に追いついた。

 大久保の2試合連続となる今季15得点目で試合を振り出しに戻した川崎Fは後半15分、中盤でボールを奪ったMF森谷賢太郎の縦パスを大久保が胸で落とし、中村が右足を一閃。地を這うような弾丸ミドルをゴール左隅にねじ込み、2-1と逆転に成功した。同21分には相手のバックパスにDF田中裕介が猛然と詰め、ゴール前にこぼれたボールを大久保が押し込んだ。

 大久保は今季通算16ゴール。得点ランキング単独トップに立つ2得点目で勝利を決定づけた。甲府は後半25分、J1デビューとなる大卒ルーキーのDF橋爪勇樹を投入。同29分には盛田に代えてFW平本一樹をピッチに送るなど攻勢を強めたが、2点目を奪えず、1-3の逆転負けで3試合ぶりの黒星となった。

 得点ランキングトップに立った大久保は「このチームでやっていれば、点は勝手に取れると思っている」と強調。勝ち越しゴールとなる決勝点を決めた中村は「(大久保)嘉人がいい落としをしてくれたので、あとは決めるだけだった」と振り返り、「前半は本当にひどいサッカーで、人もボールも動かなかったけど、後半、目が覚めて3点取れたのはよかった」と、後半に3ゴールを奪っての逆転勝利に胸を張った。


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