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[SBS杯国際ユース大会]U-18代表、望月、松本らU-17W杯8強の経験も武器に世界へ

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[8.18 SBS杯第3節 U-18日本代表1-0静岡ユース エコパ]

 世界8強メンバーたちの経験が、4大会ぶりとなるU-20W杯への扉を開く。今回のSBS杯では11年U-17W杯で18年ぶりとなる世界8強進出を果たしているMF望月嶺臣(名古屋)とMF松本昌也(大分)の2選手がU-18日本代表にメンバー入り。U-18ウルグアイ代表、U-18ロシア代表を撃破し、それぞれの指揮官から「日本が一番いい試合運びをしていた」「対戦相手が非常に強かった」と言わしめるなど高く評価されたU-18代表の勝利に貢献した2人は、静岡ユース戦でも望月が左MF、松本が左ボランチでそれぞれ攻撃の軸となり、正確なパスを配球していた。アジア予選でも招集濃厚な彼らはU-17W杯のアジア予選も経験しており、その経験でチームの世界切符獲得をサポートするつもりだ。

「(アジア予選は)観客がアウェーな感じの異様な雰囲気になる。また食事だったり、体調管理だとかは大事になってくる」と望月。厳しい戦いになることは分かっているが、まずは1次予選の3試合を確実に突破することを考えている。「(アジア)突破をまず目指す。1次予選はリーグ戦なんですけど、まず突破して、一番いいのは(アジア)優勝。そういう大会で勝っていければ世界大会にもつながっていくと思う」と話すように意識高くアジア制覇を目指して、最低限の結果も残す。

 今回のSBS杯には招集されなかったが、U-18代表世代の95年生まれには、C大阪でブレイク中のエース候補、FW南野拓実(C大阪)をはじめ、札幌でレギュラーを掴んでいるMF深井一希(札幌)、兄弟で世界を経験している注目FW高木大輔(東京V)、そして守護神候補のGK中村航輔(柏)、GK阿波加俊太(札幌)と世界経験者たちが多数。望月は「(経験があるということは)凄い大きいと思います。初めてではなくて、行っているという経験は大きい」と経験者の多さを頼もしく感じている。

 U-19日本代表の一員として昨年のAFC U-19選手権も経験している松本は、3月の始動合宿の際に「実際に経験してアジアの厳しさというのも知っていますし、そう言った部分は伝えて行きたい。(前回やや課題となった)チームワークだったり、一体感というのはもっともっと大事にしていくべきだと思います。今回はよりまとまって、チーム一つになって戦わないと、ワールドカップには出場できないと思います」と語っていた。経験を活かして、チームメートたちに伝えて必ず世界切符を取る。U-20W杯では3大会連続で世界切符を逃しているというプレッシャーも「ボク自身は考えていないです」と望月。むしろ自分たちが止めるチャンスと前向きに捉えて世界8強世代たちが再び世界への挑戦権を得る。

[写真]相手のプレッシャーを外してパスを出す望月。彼らの経験を世界切符獲得へつなげる

(取材・文 吉田太郎)

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