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監督交代も止まらぬ連敗…大宮はかつての自信を取り戻せるか

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[8.24 J1第22節 大宮2-3柏 NACK]

「クラブ史上初の首位」「リーグ新記録となる21戦無敗」。かつてない輝かしいシーズンを送っていた大宮アルディージャだったが、リーグが後半戦に入ると「監督交代」「クラブタイ記録となる7連敗」という危機に直面。現状はどん底だ。

 監督交代という荒療治をもってしても連敗を止めることができなかった大宮。「入りの悪さが今日も出てしまった」とFWズラタンが指摘するように、開始わずか4分でリードを許す苦しい展開に。7連敗のうち、前半10分までに得点を許した試合は4。序盤から主導権を相手に渡す苦しい試合が続いており、試合開始直後の失点を減らすことがチーム立て直しの課題のひとつだ。小倉勉監督が守備力を期待し、右サイドバックをDF今井智基からDF片岡洋介に代えたが、8試合連続失点中の守備を改善することはできなかった。

「内容的には勝ち点を取れてもおかしくないゲーム」(ズラタン)ではあったが、柏に力負け。後半開始5分で2-2とした直後は逆転の雰囲気が漂ったものの、畳み掛けることができなかった。センターバックのDF菊地光将は、「2失点して、そのまま追加点奪われてっていうカタチが多かったんですけど、2点取って盛り返せる力があるのかなとは思いますけど……。僕は守備の選手なので失点したことを反省したいと思います」と力なく語った。

 いくら連敗が続こうとも、拍手を送り続けるサポーターのために、選手は下を向いてはいられない。「現状を受け入れないといけないし、受け入れながら勝利を目指していかなければいけない。自信を失っていることは否めないが、浮上することを信じてやっていきたい」とズラタンは前を向く。内容よりも結果――。かつての自信を失った大宮には、どんなカタチであれ勝利という結果が一番の特効薬となるはずだ。

(取材・文 奥山典幸)

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