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5連勝を逃したG大阪FW宇佐美「中途半端に勝てる、甘いリーグでもない」

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[8.25 J2第31節 横浜FC 2-2 G大阪 ニッパ球]

 前半4分に先制ゴールを許したガンバ大阪に、慌てる様子は微塵もなかった。「先に失点したとしても、追いつける自信はあった」と、選手たちは口々に語った。その根拠になっているのが、FWロチャとFW宇佐美貴史の強力2トップだ。前節の鳥取戦でも先制点を喫したが、この2人が2ゴールずつを挙げて逆転していた。この日も29分、相手のミスを逃さず宇佐美がダイレクトシュートをゴール右隅に決め、試合を振り出しに戻している。

 2試合連続となるゴールを決めた宇佐美は「ああいう感じでこぼれて来るとは思っていませんでしたが、こぼれてきた結果、パスのような感じで(ゴールに)蹴れば入るなと思ったので、コースだけ狙って蹴った感じです」と、得点場面を振り返る。

 その後、G大阪はDF藤春廣輝のゴールで逆転したが、終了間際に同点ゴールを決められて2-2でドロー。8月を5戦全勝で終えることはできなかった。7月の千葉戦からアウェーゲームでは5試合連続で先制されている。この日のポイントにも、先制点を許さないことを掲げていたと、宇佐美は言い、勝ち切れなかったことを教訓にしなければいけないと強調した。

「先制点を取られないようにしようということだけに集中していた中で、ああいう失点をしたので。アウェーではずっと先制点を取られている。誰のミスとかではなく、チームとして最初に点を取られて相手を乗せていたらアカン。東京V戦は(3-3で)引き分けましたが、今まではそれをひっくり返す力を見せることができていましたし、痛い目にあっていなかったので。相手に1点、最初にプレゼントしているようなチームではアカンっていうのは、監督からもハーフタイムに言われましたし、チームに対してのメッセージというか、今日の試合を良い教訓にしないといけない。そういう意味では引き分けに終わって、逆に良かったのかもしれません。あのまま中途半端に勝てるような、甘いリーグでもないですし、メッセージだと思います」

 自分自身のプレーについても「今日は勝たせていないから」と、納得していない。交代直前の後半36分には、PA内でボールを持ち、シュートを放ったがボールはポストを叩いた。7試合で7ゴールを挙げている宇佐美だが、「まだまだ点を取りたいし、今日のような試合でラストもう1本決めて、退くような存在感を示せればよかった。最後は交代するのも分かっていたし、決めて終われればなという中で、打って入らなかったので。その程度なんだなと思います」と、ドローを心底悔しがり、向上心を見せた。


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