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先発復帰の内田が先制アシスト、10人のシャルケがCL本戦出場へ

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[8.27 欧州CLプレーオフ第2戦 PAOK2-3シャルケ]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のプレーオフ第2戦が27日、各地で行われ、DF内田篤人の所属するシャルケ(ドイツ)は敵地でPAOK(ギリシャ)と対戦し、3-2で競り勝った。2試合合計4-3とし、2シーズン連続の欧州CL本戦出場が決定。公式戦2試合ぶりに先発復帰した内田は前半43分に先制点をアシストするなどフル出場で勝利に貢献した。

 ホームでの第1戦を1-1で引き分け、ブンデスリーガも開幕3戦未勝利(1分2敗)と不振にあえぐシャルケ。前半3分、DFクリスティアン・フクスのFKにMFジャーメイン・ジョーンズがヘディングで合わせ、いきなり決定機をつくったが、GKの好セーブに阻まれた。PAOKも前半38分、第1戦の得点シーンと同じようにMFストフが左サイドからドリブルで中に切れ込み、右足ミドルを狙ったが、これはGKの正面だった。

 試合を動かしたのはシャルケだった。前半43分、自陣からジョーンズがロングフィード。右サイドを駆け上がった内田が胸トラップからPA内へ切れ込み、右足アウトサイドでゴール前に折り返す。これをFWアダム・サライが倒れ込みながら左足で押し込み、先制点。故障明けで先発に戻った内田のアシストで2試合合計2-1と勝ち越しに成功した。

 しかし、この日もシャルケの守備陣が耐え切れない。後半8分、簡単にスルーパスを通され、PAOKのFWアタナシアディスが同点ゴール。2試合合計スコアも2-2と、まったくの五分に戻った。後半19分にはジョーンズが2枚目の警告を受け、退場。大事な局面で数的不利に立たされた。

 MFユリアン・ドラクスラーがボランチの位置にポジションを下げ、4-4-1の形で対応するシャルケ。すると、これが“怪我の功名”を生んだ。後半22分、MFマックス・マイヤーのスルーパスに後方から走り込んだドラクスラーが抜け出し、GKもかわして左足で無人のゴールに流し込んだ。2-1。2試合合計3-2と突き放した。

 アウェーゴール2点を奪ったことで、たとえ2-2に追いつかれて2戦合計3-3となってもアウェーゴールの差で勝ち抜けが決まるシャルケ。後半25分にはMFロマン・ノイシュテッターを投入し、逃げ切りを図るが、同34分、FKからMFカツラニスにヘディングで同点ゴールを決められた。

 攻勢を強めるPAOKに対し、シャルケは後半38分、DFジョエル・マティプをボランチの位置で投入し、中盤の守備力を高める。すると後半45分、カウンターからドラクスラーが左サイドを突破。個人技でPA内へ切れ込み、折り返しをシャライが押し込んだ。土壇場で3-2と勝ち越し、2試合合計スコアは4-3。5部ネッティンゲンを下したDFBポカール(ドイツ国内杯)1回戦以来、公式戦5試合ぶりの白星を飾り、2シーズン連続となるCL本戦への出場権を獲得した。


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