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本拠地・長居での代表戦に闘志、柿谷「僕にとって特別」

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 ホームでの代表戦に闘志を燃やしている。6日のグアテマラ戦が行われる長居スタジアムはFW柿谷曜一朗が所属するC大阪の本拠地。「長居で代表戦を戦えるというのは僕にとって特別なこと。でも、特別だからといって緊張することなく、いつもどおりできればいいかなと思う」。そう力を込めた。

 代表初招集となった東アジア杯で3ゴールを記録し、大会得点王に輝いた。8月14日のウルグアイ戦にも引き続き招集され、先発出場。ゴールはなかったが、海外組と初共演を果たし、MF本田圭佑からも「初めてにしては非常に順応していたと思う」と“合格点”を付けられた。

 準備期間2日で迎えたウルグアイ戦と違い、今回の合宿は9日間に及ぶ。「今回は2試合あるし、前回と違って期間が長いので、練習からコミュニケーションが取れるかなと思う。練習を積み重ねていくことで自分の良いところや周りの選手の良いところを生かしながらやっていければいいし、試合でそれを出せればと思う」。代表に定着していくためには、さらに連係を高め、チームの中で自分の持ち味を出していかなければならない。

 日本代表の1トップ候補として、コンフェデレーションズ杯まではFW前田遼一とFWハーフナー・マイクが招集されてきた。しかし、国内組で臨んだ東アジア杯をへて状況は一変。ウルグアイ戦では柿谷とFW豊田陽平、今回は柿谷とFW大迫勇也。ブラジルW杯まで9か月となり、その競争は激しさを増してきた。

「僕は争いとかじゃなくて、日本が強くなればいいと思っている。そのために僕もサコ(大迫)も一生懸命やるだけ。サコに関しては海外組が入っての合宿は初めてだと思うので、お互いに刺激し合いながら、このチームにとってプラスになればいいと思う」

 FWにとって目に見える結果はゴール。柿谷もゴールを狙いながら、それでもまずはチームの勝利を最優先する。「もちろんゴールを取る仕事だから、代表だけではなく、自分のチームでも常に狙っている。ただ、チームが勝つために僕のゴールが必要なのかアシストが必要なのかを見極めていけたらなと思う」。今季、C大阪では長居で公式戦7試合を戦い、計4ゴール。今度は日本代表の一員として満員の長居スタジアムを沸かせる。

(取材・文 西山紘平)

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