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[MOM247]流通経済大MF吉村康平(4年)_攻守に貢献!最終学年で掴んだリーグ戦デビュー

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.4 関東大学リーグ1部第10節 流通経済大1-0東洋大 江戸川陸]

 名門・流通経済大柏高(千葉)時代も3年の最後で出場機会をもぎ取った。200名を越える部員を抱える強豪・流通経済大の中でも「巧いヤツは同級生にもいっぱいいる。3年出られなくても大学では4年で出られるようにと考えていた。負けたくないという気持ちがあって、チャンスは来ると思っていた」という。チームメートのいい部分を盗み、どうすれば出られるか考えた。そしてこの日、待望のリーグ戦デビュー。MF吉村康平(4年=流通経済大柏高)は流経大・中野雄二監督も「康平は良く仕事をしてくれた」と讃える仕事ぶりでチームに勝利をもたらした。

 チームのために何ができるかということを常に考えてきた。今年の前期は怪我もあったが、信じてトレーニングを続けたMFは天皇杯予選でトップチームデビュー。するとこの試合では中盤で得意の展開力を発揮し、キレのあるドリブルでPAへ侵入するシーンもあった。切り返しでDFを外してから右足を振りぬいた場面は相手DFの好守に阻まれたが、前半からアグレッシブな動きでチームを引っ張った。そしてチームが徹底しているハードワークの部分でも健闘。決して守備が得意な選手ではないが、穴を感じさせない動きでチームのために戦い抜いた。

 流通経済大柏時代は2年時の全国高校総体で活躍。佐賀東との準決勝では先制ゴールをたたき出し、チームの全国総体初優勝(市立船橋と同点優勝)に貢献した。だが、3年時は選手層の厚いチームの中で出場機会を維持することができず。それでもあきらめずにトレーニングを続けて最後に先発機会を掴んだ。各校のエース級が集まる流経大でも簡単にチャンスを掴めるとは思っていなかったが、「負けず嫌い」は最終学年でトップチームでの出番を勝ち取った。

 初陣で勝利に貢献した吉村だが「まだまだですね」と前を向く。また次戦のスタメンの座を懸けた競争に挑むMFは「目標はインカレ優勝」。残り僅かな大学生活。これまで同様、どんな時もあきらめずにトレーニングを続けて、チームの勝利のために自分ができることを貫く。

(取材・文 吉田太郎)
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