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日本vsグアテマラ 試合前日のザッケローニ監督会見要旨

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 日本代表は5日、試合会場の長居スタジアムで公式練習を行い、6日のグアテマラ戦に向けて最終調整した。

アルベルト・ザッケローニ監督
―ガーナ戦と比べると、明日の試合の方がチャレンジできることも多いのではないかと思うが?
「おっしゃるとおり、そういう考え方もあるが、同時にベースとなるチームの成長も促さないといけない。なのでどちらとも言える。すべてを決め切れていない。どこまでトライするか、どこまでベースを大切にするかは決めていない」

―これまでの日本代表はW杯本番の1年前ぐらいからチームのやり方を変えることが多いが、監督にそういう考えはあるか?
「まず失点が多いという事実はあるので、そこを否定することはできないが、そういうことは考えていない。ただ、どうして失点があったのか原因を探っていかないといけないと考えている。以前の代表チームがどんな戦いをしてきたかは分からないので、以前の代表チームについてコメントは避けたいが、我々の失点についてはほとんどがコンフェデの3試合とウルグアイ戦だ。戦った4つの相手はすべて世界でもトップ10に入ってくるチームであることは言わないといけない。それを踏まえたうえで、どこまで自分たちのミスで失点しているのか、どこまで相手がよかったから失点してしまったのか、そこに基準を設けるのは難しいスタイルだと思う。

 これまでも守備ラインの整備についてはやってきたし、今後も継続してやっていこうと思っている。ただ、相手がどこまでよかったかを考えるより、自分たちのことを考えないといけない。当然、それを解決するために、チームがよりコンパクトになり、団結して戦えるように力を出してほしいと思っているし、勇気とバランスというコンセプトを忘れずにやっていきたい。日本代表は世界に行っても日本代表のスタイルを崩して戦ってはいけないと思っているし、日本人選手の特長を前面に押し出すサッカーをしないといけないと思っている」

―中米のチームと試合をすることが来年のW杯に向けてどんな意味を持つか?
「協会が世界の異なるチームとマッチメイクしてくれたことに感謝している。明日の試合はここ最近出てきた我々の課題を修正するチャンスだと思うし、チームとしてより成長を促す絶好のチャンスだと思っている。監督として、そこを重点的に狙いながら明日の試合に臨みたい。これからW杯本番まで公式の大会には参加できない。最大の目標は自分たちがどこまで成長できるかにある。サッカーの世界では結果が常に重要視されるし、されるべきだと思うが、本番に向けてはどれだけ成長できるか、成長し続けられるかに重点を置いていきたい。コンフェデまでの戦いを見ると、チームのバランスは保たれていたし、数字を見てもたくさん点を取って失点が少なかった。コンフェデでも継続して得点数はあったが、失点の数が増えてしまった。一つのポジションのせいではなく、チーム全体のバランスが少し崩れてしまったのかなと思っている。チーム全体の問題と捉えて課題に取り組んでいるし、ここからW杯本番に向けて適正なバランスをいかに身に付けるか、取り戻していけるかが大切になる」

―理想のチームとしてドルトムントやバイエルンのような全員攻撃全員守備のチームを掲げているが?
「目指すところはそういうところに置くべきだと思うし、このチームの能力から言えば、クオリティーとクォンティティー(質と量)を兼ね備えたチームだと思うし、そういうところを目指すべきだと思っている」

―長谷部、香川、吉田はクラブで出場機会が少ないが、明日の試合に影響は?
「過去にも抱えてきた問題で、コンフェデでも長友が多くの試合をこなしていない状態だったし、本田も同じような状態だった。試合勘のないまま代表に合流してくるような状況だった。本番のW杯の前に選手が試合に出続けられない状態だったり、ケガをしてしまったりした場合には大きな問題になると思うが、幸運にも現時点ではその状況にはない。そういう意味ではそんなに大きな問題ではないと思うが、選手が試合に出ていないということはコンディションに影響はすると思う」

―東アジア杯組の選手でこれまであまり使えていない選手を明日の試合で使う考えは?
「交代枠は6枚あるので、東アジア杯から来たメンバーにもできたらチャンスを与えたいが、あくまでできればというところ。ただ、長谷部、香川、吉田に関しては(クラブで)試合に出ていない状況が続いている。2試合目(10日のガーナ戦)でいい戦いをするためにも、彼らは1試合目(グアテマラ戦)もこなす必要があるのかなと思う」

―酒井宏樹に代わって槙野を追加招集した理由は? 3-4-3を練習で試していたことも関係しているのか?
「シンプルにチームでの活躍を評価して代表チームに呼んだ。長友も酒井高徳も右でのプレーが可能なので、槙野を招集した。3-4-3を試しているのは時間があるとき、集まれるときには、時には出していこうという意図でやっている」

―イタリアの報道で次期イタリア代表監督候補に名前が挙がったが?
「イタリア代表監督候補に私の名前が挙がるのは今に始まったことではなく、2006年から候補に挙がっている。将来のことは14年6月までのことしか考えられない。私自身、日本のこと、日本人選手のことをとても気に入っているし、このチームをすごく大切にしている。将来のことを聞かれて考えられるのは、唯一、日本代表監督としてW杯に行き、そこでいい戦いをするということだけだ。将来についてはあまり考えていないし、W杯でいかに戦えるかということに集中している。皆さんもご存じのとおり、イタリアからの報道に対して私は個人的にコメントも残していない」

(取材・文 西山紘平)

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