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本田、工藤、遠藤!!日本はグアテマラに3-0勝利で8戦ぶり完封

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[9.6 キリンチャレンジ杯 日本3-0グアテマラ 長居]

 日本代表は6日、キリンチャレンジ杯でグアテマラ代表と対戦し、3-0で快勝した。後半開始から出場したMF本田圭佑が後半5分に先制点。同24分、途中出場のFW工藤壮人が追加点を挙げると、同31分にはMF遠藤保仁の直接FKが壁に当たって入るラッキーゴールで突き放した。4-2-3-1と3-4-3を併用した守備陣も最後まで無失点で締めくくり、6月11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(1-0)以来、8試合ぶりとなる完封勝利を飾った。

 8月14日のウルグアイ戦(2-4)からは先発5人が入れ替わり、本田、FW柿谷曜一朗、DF内田篤人、DF今野泰幸、GK川島永嗣がベンチスタート。FW香川真司が6月11日のイラク戦以来となるトップ下で先発した。
 右太腿痛の影響でウルグアイ戦を欠場したDF長友佑都は6月22日のコンフェデレーションズ杯・メキシコ戦(1-2)以来、MF清武弘嗣は6月15日の同ブラジル戦(0-3)以来の先発復帰。GK西川周作、DF森重真人は7月28日の東アジア杯・韓国戦(2-1)以来、2試合ぶりの先発。FW大迫勇也は2得点を挙げた7月25日の同オーストラリア戦(3-2)以来の先発となった。
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 すでにW杯北中米カリブ海3次予選で敗退が決まり、暫定監督の下、メンバーも大幅に入れ替わって来日してきたグアテマラ。FIFAランキングでも93位という“格下”(日本は37位)相手に日本は立ち上がりからボールポゼッションを高め、一方的に攻め込んだ。

 前半6分、セカンドボールを拾ったMF長谷部誠が香川とのワンツーでPA内右へ進入。ゴールライン際までえぐってマイナスに折り返し、香川が右足で合わせたが、シュートはDFのブロックに阻まれた。このプレーで獲得した右CK。遠藤のキックに森重が頭で合わせるもゴール上へ。同11分には右サイドのスローインでサインプレーを見せ、DF酒井高徳の意表を突くスローイングに反応したFW岡崎慎司がワンタッチでゴール前に折り返したが、清武のヘディングシュートは枠を捉え切れなかった。

 攻勢の時間は続く。前半20分、長友の縦パスを香川がヒールで流し、PA内に走り込んだ清武が右足でシュート。鮮やかなコンビネーションからの決定機だったが、シュートはGKの好守に阻まれた。このプレーで左CKを獲得すると、ショートコーナーから遠藤が左クロス。森重がDFの上から打点の高いヘディングで合わせたが、これもゴール上へ。同22分に大迫、23分に清武、25分には再び大迫が果敢にミドルシュートを放つが、ゴールが遠かった。

 前半33分にも決定機をつくった。右サイドでボールを持った香川から中央の遠藤へ。遠藤は巧みなボールコントロールでDFをかわし、ワンツーの形でPA内に走り込む香川にスルーパス。香川のトラップが大きくなったところをすかさず大迫が右足でシュートを打ったが、GKの好セーブに阻まれた。同40分には遠藤の右CKをキャッチしようと飛び出したGKがファンブル。目の前にこぼれてきたボールをDF吉田麻也が左足ボレーで狙ったが、シュートは大きくゴール上に外れてしまった。

 ボール支配率では圧倒的に上回りながら、引いて守るグアテマラを攻めあぐね、なかなか効果的な崩しの形を出せなかった日本。コンフェデレーションズ杯とウルグアイ戦の4試合で計13失点を喫した守備の立て直しがテーマだったが、ほとんどグアテマラに攻められるシーンもなく、その確認にもならなかった。

 日本はハーフタイムに2選手を交代。大迫と清武を下げ、柿谷と本田を投入した。本田はトップ下に入り、香川が左サイドへ。柿谷が1トップを務めた。待望の先制点が生まれたのは後半5分。左サイドで長友が1対1を仕掛け、縦に突破すると、クロスボールにファーサイドから走り込んだ本田が頭で押し込んだ。本田の国際Aマッチ2戦連発となるゴールでついに均衡を破った。

 後半17分には岡崎に代わって工藤がピッチに入った。同21分、左サイドでボールを持った長友から中央の本田へ。本田はワンタッチでゴール前に浮き球のパス。香川の折り返しを柿谷がキープし、横に流すと、最後は本田が中央から左足でシュートを打ったが、GKのセーブに阻まれた。

 果敢に追加点を狙う日本は後半24分、柿谷のパスから工藤が左足でシュート。GKに弾かれ、CKを獲得すると、ショートコーナーからボールをつなぎ、長谷部のスルーパスに香川が抜け出した。ゴールラインぎりぎりから折り返し、ゴール前に飛び込んだ工藤が体ごと押し込む。デビュー戦ゴールを決めた中国戦以来となる工藤の追加点で2-0とリードを広げた。

 後半25分には相手CKのカウンターから柿谷がドリブルで独走。自陣から相手ゴール前まで駆け上がり、並走する本田にスルーパスを送ったが、惜しくもDFがスライディングでカットした。同30分、香川に代わって今野が入ると、システムも3-4-3に変更。3バックは右から吉田、森重、今野と並び、3トップは柿谷を頂点に本田が右ワイド、工藤が左ワイドに入った。

 直後の後半31分、ゴール正面でFKを獲得すると、遠藤が直接狙ったキックが壁に当たってコースが変わり、GKの逆を突く形でゴール右へ吸い込まれた。3-0と突き放し、同34分には遠藤も交代。代わってMF青山敏弘が入った。後半42分、長谷部から縦パスを受けた工藤が右足を振り抜くが、ゴール左へ。同43分には本田の右クロスに再び工藤が頭で合わせたが、ヘディングシュートはゴール正面だった。4点目こそ奪えなかったが、守備陣は最後まで危なげなくグアテマラの攻撃を抑え、3-0の完封勝利。8試合ぶりの無失点で90分間を終えた。

(取材・文 西山紘平)

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