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前半だけでシュート4本も不発…大迫「一つは決めたかった」

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[9.6 キリンチャレンジ杯 日本3-0グアテマラ 長居]

 不完全燃焼だった。東アジア杯以来の代表復帰となったFW大迫勇也(鹿島)は初めて海外組にまじって1トップで先発。前半だけの出場でシュート4本を放つなど果敢にゴールを狙ったが、無得点に終わった。

「シュートを打つことを一番最初に考えたけど、もうちょっと使い分けることができたら攻撃に厚みが出たかなと思う」。前半22分、DF酒井高徳からの縦パスを受けると、素早く反転し、左足でミドルシュートを狙った。同25分にもドリブルで持ち込み、右足ミドル。積極的にシュートを打ったが、いずれもGKの正面を突いた。

 前半33分にはFW香川真司がMF遠藤保仁とのワンツーでPA内に切れ込み、こぼれ球を大迫が右足でシュート。決定的な場面だったが、シュートはDFに当たって枠を外れた。「一つは決めたかった」。シュートチャンスはあっただけに思わず唇をかんだ。

 結局、前半だけでFW柿谷曜一朗と交代。「もうちょっとしたかったというのは本音だけど……」。消化不良の45分間だったが、2列目に香川、FW岡崎慎司、MF清武弘嗣という海外組が並んだ攻撃陣の中で初めて一緒にプレーしたことは今後につながるはずだ。

「一人ひとりの技術が高いし、その中で自分が一つのオプションになることができれば、僕自身もレベルアップできる。もっとそこに絡んでいけるようにしたい」。そう前を向く大迫は「まずは練習から自分のプレーを分かってもらうことが大事。周りとコミュニケーションを取って、いい距離感をつくっていきたい」と、10日のガーナ戦(日産ス)に向けて気持ちを切り替えた。

(取材・文 西山紘平)

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