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グアテマラ戦一夜明けで“練習試合”…大迫も2日連続の出場

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 グアテマラ戦(3-0)から一夜明けた7日、日本代表は大阪府内で練習を行った。FW岡崎慎司は左膝痛のため宿舎で治療を受け、MF青山敏弘は虫垂炎の疑いでチームを離脱。残る21選手がグラウンドに姿を見せ、岡崎とFW大迫勇也を除くグアテマラ戦先発組9人と後半開始から出場したMF本田圭佑、FW柿谷曜一朗はクールダウン中心の軽めのメニューで調整した。

 一方、大迫と、グアテマラ戦に途中出場したFW工藤壮人、DF今野泰幸、グアテマラ戦で出番のなかったFW齋藤学、MF山口螢、DF内田篤人、DF伊野波雅彦、DF槙野智章のフィールド選手8人はゲーム形式の練習を行った。関西学院大から選手2人を借り、4-2-3-1と3-4-3の両システムで守備と攻撃の形を確認。最後はフルコートで関西学院大と15分2本の“練習試合”を行った。

 1本目は4-2-3-1のシステムで臨み、6分に大学生の折り返しに工藤が合わせ、先制点。2本目は3-4-3にシステムを変更し、やはり6分に相手PA内で猛然とプレッシャーをかけた槙野がスライディングタックルでボールを奪い、そのまま左足でゴールに流し込んだ。日本代表側のGKは関西学院大の選手が務め、GK川島永嗣とGK権田修一は交互に相手チームのGKに入った。

 グアテマラ戦に先発したメンバーで唯一、この日の練習試合にも出場した大迫は3トップの中央に入った2本目に強烈なミドルシュートを放った。ゴールは挙げられず、2日連続の“連闘”にさすがに疲労の色も見えたが、「いろんな確認作業だったし、動きの確認ができてよかった」と前向きに取り組んだ。

 グアテマラ戦ではシュート4本を放つなど果敢にゴールを狙ったが、不発。チームコンセプトへの順応度やチームメイトとの連係という点では、まだ発展途上にある。海外組と一緒にプレーしたのはグアテマラ戦が初めて。8月14日のウルグアイ戦にも先発していた柿谷や、東アジア杯前から代表に招集されていた工藤に一日の長があったのも事実だ。

「考えずにプレーしようと思っても考えちゃう。でも、それは時間が解決するものだと思うし、自然とできるようになれば」。練習や試合を重ねていけば、日本代表の中でも自分らしさを発揮できる自信もある。「1回やれば大丈夫」。そう力強く言い、10日のガーナ戦(日産ス)へ切り替えた。

以下、練習試合での布陣図

【1本目】
    大迫

齋藤 (大学生) 工藤

 (大学生) 山口

槙野      内田
  今野 伊野波

   (大学生)

【2本目】
    大迫
 齋藤    工藤

槙野      内田
 (大学生) 山口

今野 (大学生)伊野波

   (大学生)

(取材・文 西山紘平)

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